経済外的諸条件のこと。J・A・シュンペーターは、その静動二元論を構築するとき、経済現象を、経済外的諸条件の変化によって影響を受ける部分と、純粋に経済的な部分とに分けて認識しようとした。この場合、経済外的諸条件(人口、欲望状態、技術、政治等々)を与件とよび、それが変化すれば経済も影響を受けるが、与件に対して経済は影響しない、あるいはしないと認識されるものとした。与件をすべて一定とすれば、その影響が波及し尽くしたとき、経済は一定不変の状態に保たれる。これが静態である。これに対して純粋に経済的な部分は交換現象であり、このなかから新機軸innovationが生ずることによって動態になるとした。また、シュンペーターは、なにをもって与件とし、なにをもって純粋な経済現象とするかは、経済学者の手腕であるとし、この意味で、もっとも広く経済をとらえた者としてK・マルクスをあげている。
[一杉哲也]
中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...