世界の国旗(読み)せかいのこっき

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

世界の国旗
せかいのこっき

アイスランド
 歴史と民族や言語の共通性から、北欧諸国とよく似た十字型の国旗となった。青は古くからアイスランドの国民色と考えられている。1915年制定。
アイルランド
 フランスの三色旗に由来。緑はこの国の古い要素、オレンジは新しい要素、白は両者の結合と友愛を表し、旧教徒と新教徒の融合、異なった文化や背景をもつ人々の融合を象徴。1937年制定。
アゼルバイジャン
 青は空、赤は独立を守ろうとする決意、緑は農業と森林を表す。白い三日月と珍しい八稜星は、この国がイスラム教の盛んな国であることを示す。1991年制定。
アフガニスタン
 黒、赤、緑の三色旗。中央にイスラム礼拝所(モスク)の説教台などが描かれている。ザヒール・シャー国王時代の1964年憲法に基づくデザイン。2002年2月復活。
アメリカ合衆国
 項目「国旗」本文「星条旗」の項参照。
アラブ首長国連邦
 赤緑白黒の4色は、イスラム初期の4代のカリフたちの色であり、17世紀のバグダードの詩人に賛美されるなど、古くからイスラム教の色とされ、アラブ諸国の国旗に共通の色である。この旗の原形となったのはイスラム教ハリジテ派の赤1色の旗。1971年制定。
アルジェリア
 月と星はイスラム教のシンボル、緑は繁栄、白は平和を表す。赤と緑の色は、光学上の波長を数値で規定。1962年制定。
アルゼンチン
 青と白はイギリス軍の侵攻を撃退した植民地人軍の軍服の色。太陽は、独立戦争中、雨天が続いていたにもかかわらず、勝利の日、照り輝いた「5月の太陽」で同国独立の象徴。1816年制定。
アルバニア
 1912年の独立当時は「双頭のワシ」の上に王冠がついていた。ホッジャの社会主義政権の樹立で星に変わったが、体制崩壊後の1992年星が除去された。左右をにらむ「双頭のワシ」はこの国がアジアとヨーロッパの中間に位置し、両方を警戒していることを示す。
アルメニア
 赤地の中央が青い帯というソ連の国旗に似たデザインであったが、1991年ソ連崩壊で変更。青は古くからアルメニアの色とされていたもの。現国旗の赤、青、オレンジの3色は、聖書の「ノアの箱舟」で有名な以前この国の領土にあったアララト山にかかる虹(にじ)を表す。
アンゴラ
 独立前の解放運動の旗に由来。赤は長く続いた独立闘争のための血、黒はその闘争を戦い抜いた国民を表す。歯車は工場労働者の、斧(おの)は農民のシンボル。1991年に崩壊したソ連圏との連帯を表す。1975年制定。
アンティグア・バーブーダ
 黒は大部分の国民(黒人)、白はイギリス系の国民、青はこの国を囲む美しい大西洋とカリブ海と希望、赤は独立と力、太陽は自由な新しい時代の曙光(しょこう)を表す。1981年制定。
アンドラ
 1278年以来、スペインとフランス両国の共同統治下にあり、1993年に独立するまで国旗も二つ(同じ色で縦と横の2種類の三色旗)あった。いずれもフランス国旗から青、スペイン国旗から黄色、両国旗に共通の赤からなる。独立後は縦三色旗の中央に両国との複雑な関係を反映した現在の紋章をつけたものを国旗として制定。
イエメン
 赤白黒の横三色旗はアラブ連合の旗に由来し、アラブ統一の理想を表す。統合以前は、北イエメンは現国旗の中央に緑の星が一つついたもの。南イエメンは旗の竿側に大きな青い三角形と赤い星がついていた。1990年南北統合の際、制定。
イギリス
 項目「国旗」本文「ユニオン・ジャック」の項参照。
イスラエル
 1897年、ウォルフソーン(建国の父とよばれたヘルツルの後継者)の提案により、タリス(ユダヤ教の祈祷(きとう)者の肩掛け)の色である青と白で、「古代イスラエルの王者ダビデ王の盾」を旗に描くことを採択。1948年、パレスチナの地にイスラエルが再建された際この国旗を制定。青と白は古くからこの民族の色。
イタリア
 1796年、ナポレオンはフランス三色旗の青を緑にかえた旗をイタリアのシンボルとして承認。後、イタリア統一を目ざす運動で揚げられ、イタリア王国成立を導いた。1946年までは王家の紋章をつけていたが、第二次世界大戦後は紋章なしの三色旗となった。3色は自由、平等、友愛を表す。
イラク
 湾岸戦争での敗北にあたりサダム・フセイン大統領が自ら国旗の中央に「アッラーホ・アクバル(アラーは偉大なり)」と書き込み、国旗にアラビア文字が入れられた。2004年、イラク戦争の敗北で同大統領の政権が倒れると、文字はアラビア語の飾り文字となり、2008年1月に、それまであった三つの緑の星が取り除かれた。現在の国旗は、赤、白、黒の三色旗の中央に緑のアラビア文字がある。この4色はイスラム教国の国旗に多く共通のもの。
イラン
 緑はイスラム教、赤は愛国心を表す。中央の紋章は1本の剣と四つの三日月。白の両端に、ペルシア語の飾り文字で、上下段にそれぞれ11回、計22回「アッラーホ・アクバル(神は偉大なり)」と書いてあるのは、1979年イスラム革命を導いたホメイニが亡命先のパリからイスラム暦バーマン月22日に帰国したことに由来。原形の三色旗は1907年制定。
インド
 サフラン色は勇気と犠牲、白は真理と平和、緑は公正と騎士道を表す。別の解釈ではヒンズー教、仏教やその他の宗教、イスラム教を表す。中央にあるしるしは、当初、ガンジーが独立運動の象徴とした手紡ぎ車(チャルカ)であったが、紋章の表裏が別になることなどから1947年に法の輪(チャクラ)に変更された。
インドネシア
 6000年前の太陽と月の信仰に由来。赤は動物(人間を含む)の活力たる血液、白は植物の活力たる樹液。この2色は国のシンボルでもあり、潔白の上に立つ勇気の象徴。独立運動のときから用いられ、独立後の1950年制定。
ウガンダ
 鳥は、ウガンダの代表的な鳥カンムリヅル。黒はアフリカとアフリカの人々、黄色は太陽の輝き、赤は普遍的兄弟愛を表す。1962年制定。
ウクライナ
 青はウクライナの大地を覆う空、黄色はその大地に育つ麦を表す。この国がほぼ全土にわたり肥沃(ひよく)な黒土地帯で、世界有数の農業国であることの象徴。1991年ソ連崩壊によりソ連成立以前の旗が復活。
ウズベキスタン
 イスラム教国であることを表す三日月と星だが、同時に、三日月は国家の再生を、星は占星術と天文学が中世のウズベキスタンで発達したことを表す。青白緑は空と国土と農業を表し、赤は国を守る決意を示す。青はチムールの旗に由来。1991年に独立後、復活制定。
ウルグアイ
 青と白の9本の帯は独立当時の9地方を、太陽は「5月の太陽」を表す。アルゼンチンの国旗と似ているのは両国が独立前から密接な関係にあったため。1928年制定、1930年改定。
エクアドル
 黄色は富と太陽と田園、青は空と海とアマゾン川、赤は自由と正義のために戦った独立運動の死者の血を表す。1845年に加えられた紋章は、アンデス山脈に生息するコンドル、雪を頂くチンボラソ火山、航行する商船、太陽と黄道帯などを描いたもの。斧(おの)は束桿斧(そくかんふ)とよばれ、ローマの共和制時代に由来する共和制のシンボル。
エジプト
 1958年にシリアと合併して「アラブ連合共和国」となったとき、現国旗の原形ともいうべき赤白黒の横三色旗の中央に緑の星を二つ並べたもの(現シリア国旗)となった。1971年いまの国名になり、現国旗に変更。中央の金色のワシの紋章には国名をアラビア語で書いたリボンがついている。
エストニア
 青は古い紋章である3頭の青いライオンからとった。1881年制定。1940年のソ連への吸集とともに消えたが、1991年の国家再興で復活。青は空、黒は大地、白は雪を表すとともに、黒は国の暗黒時代の悲しい歴史を忘れまいという気持を、青はそれでも失わなかった希望、友情、団結を、白は明るい未来とその発展を図る真摯(しんし)な取組み態度を表す。
エチオピア
 古くから由緒ある3色とされ、聖書の「ノアの箱舟」に出てくる虹にちなんでもいる。同国の3地方を表す、キリスト教の三位(さんみ)一体を表す、などの説もある。帝政時代には、緑は肥沃と富、黄は信仰と宗教、赤は勇気と血を表すと説明されている。エチオピアがアフリカでもっとも長く続いている独立国であることから3色がアフリカ統一の色とされるようになった。1941年制定。1996年に中央に「ソロモンの印章」を加えた。
エリトリア
 独立闘争を導いた人民解放戦線(EPLF)の旗に由来。緑は砂漠を緑化して農業を盛んにすることを、赤は長年の独立闘争で流された血を、青は紅海に臨む国であることを表す。平和の象徴であるオリーブの枝と苗木が紋章。苗木は、この国が希望に満ちた新興独立国であることを示す。1993年制定、1995年修正。
エルサルバドル
 紋章の中央には「自由の帽子」が描かれ、その周りには独立した日付が書かれている。五つの火山と旗は中米5か国を表す。旗の下にはスペイン語で「神、団結、自由」と書いたリボンがあり、全体が月桂樹(げっけいじゅ)で囲まれ、その周囲には「中米エルサルバドル共和国」の文字がある。青はつねに水晶のように透き通っているこの国の空を、白はこの国が平和と調和を望む国であることを表す。1912年制定。
オーストラリア
 1901年の連邦結成時には、南十字星を示す5個の星が九・八・七・六・五稜星になっていたが、1903年に現在の形に変更、「ユニオン・ジャック」の下に連邦を表す星を加え1953年正式に制定。共和制への移行を企画する動きもあり、その場合には国旗が全面的に変更されるとみられる。
オーストリア
 1192年、第3回十字軍の遠征の際、レオポルド・ヘンデンサム公が異教徒であるイスラム(サラセン)軍と勇戦し、返り血を浴び、純白の陣羽織がベルトの部分を除いて真っ赤に染まったという故事に由来。政府旗には単頭のワシの紋章がつく。13世紀ごろからの旗。
オマーン
 紋章は、この国特有の短剣カンジャルと太刀を組み合わせたもので、スルタンの権威を象徴。赤は外敵から国を守ること、白は平和、緑は繁栄を表す。1972年制定。
オランダ
 オラニエ(オレンジ)王家の紋章「青地に、オレンジの房紐(ふさひも)で飾られた白い狩の角笛(つのぶえ)」に由来。1630年ごろからオレンジが赤に変えられていった。1937年、赤白青の横三色旗であると制定されたが、いまも、オラニエ王家に対する特別の思慕をもつ人々の間では、赤のかわりにオレンジを用いる旗が使われている。
ガイアナ
 1966年の独立時、デザインをアメリカの国旗専門家に依頼。緑は農業と森林資源、白は豊かな水資源、黄色は鉱物資源、黒は将来のために必要とされる忍耐力、赤は国づくりのために邁進(まいしん)する国民の力を表す。
カザフスタン
 1991年独立。しばらくはソ連時代の旗から槌(つち)と鎌のしるしを取り除いたものを使用していたが、1993年現国旗に変更。太陽と、翼を広げて草原の上空を滑空するワシを描き、竿側には民族的な装飾を施したもの。
カタール
 かつては赤旗が使用されたが、染料が原因で変色したのをきっかけに、1949年、チョコレート色となった。九つの鋸(のこぎり)型はこの国を構成する九つの侯国(現在は7侯国)を表す。公式の縦横比は11対28という極端に横長の旗。1971年制定。
ガーナ
 1957年、独立時に制定。赤は独立闘争で流された血を表し、黄色は富と、かつての黄金海岸という名前にちなんだもの。緑は豊かな森林資源と農地を表す。星はアフリカの自由の象徴。
カナダ
 両端の赤は太平洋と大西洋。赤が海を表す旗は世界でもこれだけ。1965年に現国旗に改定されるまでは、「ユニオン・ジャック」を配した赤旗に、カナダの紋章がついていた。
カーボベルデ
 1975年の独立時、将来の統合を目ざし、ギニア・ビサウの国旗とよく似たデザインの旗を採択したが、1992年に変更。星は主要な10の島、青は大西洋、白は平和、赤はポルトガルからの独立闘争のときの血を表す。
ガボン
 緑は密林、黄色は太陽、青は海を表す。当初、この旗の左上隅(カントン)にフランスの三色旗がついていたが、1960年の独立時、取り除かれた。
カメルーン
 1960年、イギリス領地区とフランス領地区が合併し連邦国家として独立。このため当時の国旗には緑の部分に黄色の二つの星がついていたが、1975年に単一の連合共和国となり、星は一つとなった。緑は農業、赤は独立のための血、黄色は豊かさを象徴。
ガンビア
 ガンビアというのは「川」の意。青は国の中央を流れているガンビア川、青の両端の白い線は川の両岸の国道を表す。赤は善隣友好、緑は農業がおもな産業であることを示す。1965年制定。
カンボジア
 1993年旧王国時代の国旗が復活。中心はアンコール・ワット。民族の誇りであり、政変によりたびたびデザインが変わっても、なんらかの形でつねにアンコール・ワットが描かれていた。
北朝鮮
 星は、朝鮮民族の進むべき方向、共産主義国家の建設を象徴し、赤は国家建設、青は平和、白は光明を表す。赤と青は、「太極旗」とよばれる大韓民国旗の中心にも巴の形で登場するように、この民族の色。1948年制定。
ギニア
 赤は独立運動のために流された血、黄色は富と太陽、緑は密林と木の葉を表す。この3色はエチオピアの国旗の色であるが、多くのアフリカ諸国(とくに、旧フランス領の国々)がこれを採用。この三色旗にはフランスとの連帯感と将来の全アフリカの統一という理想が託されている。1958年制定。
ギニア・ビサウ
 赤はポルトガルとの長い独立闘争の苦難、黄色は富、緑は農業を表す。黒い星は国民とその団結の象徴。1973年制定。
キプロス
 キプロスの住民はギリシア系とトルコ系から構成されるが対立が激しいため、1960年の独立時、同島を表す地図のシルエットと、平和を表すオリーブの枝を描いた中立的なデザインの国旗を制定。しかし現在、ギリシア系の国民はおもにギリシアの国旗を用い、トルコ系の国民はトルコの国旗によく似た北キプロスの旗を使用。国旗は特定の政府機関と対外的に使用されるにすぎない。
キューバ
 独立の英雄ナルシーソ・ロペスの旗。赤は独立のために流された血、3本の筋はロペス時代の3管轄区、白は独立運動の純粋なこと、三角形は自由、平等、博愛を表す。1898年制定。
ギリシア
 9本の筋には(1)独立戦争が9年間続いたから、(2)「自由か死か」のギリシア語が9音節だから、(3)ギリシア神話のゼウスの9人の娘を表す、という3説がある。青と白はギリシア王家の紋章の色に由来。青は青空とエーゲ海、白は純潔と平和を表す。1833年制定。
キリバス
 波から昇る太陽は、この国が日付変更線に近く、世界で太陽がいちばん早く昇る国の一つであることを表す。青は太平洋、白い3本の波線はキリバスが三つの地域からなることを表す。鳥はギルバート諸島に多いグンカンドリ(軍艦鳥)で、希望の象徴。1979年制定。
キルギス
 1991年に独立、しばらくはソ連時代の国旗から槌(つち)鎌のマークを外したものを国旗として使用していたが、1992年、赤地に遊牧民族のパオ(天幕住居)の天井部分を描き、太陽を象徴したデザインの新国旗を制定。
グアテマラ
 青は向上心と、太平洋とカリブ海を意味し、白は平和への願いを表す。紋章には「1821年9月15日独立」と表記。鳥はグアテマラ人の誇りである国鳥ケツァール。飼いならすことがむずかしいことから自由の象徴とされている。1871年制定。1968年に紋章を簡略化。
クウェート
 緑は繁栄、白は純潔と高貴さ、赤は勇気と聖戦での流血とアラブの血縁、黒は戦場と騎士のあげる砂煙を表す。この4色はアラブ・イスラム初期の4代のカリフの色で、緑はファーティマ王朝、白は4代カリフ、黒はアッバース王朝を表す。1962年制定。
クック諸島
 青地で左上に「ユニオン・ジャック」を、右側にはクック諸島を構成する15の島を表す星の輪を配置している。1979年制定。
グレナダ
 黄色は富、緑は農業と繁栄、赤は国の独立を表す。星はこの国が六つの地域で構成されていることとその統一を表す。木の実はグレナダ特産のナツメヤシの実(ナツメグ)。1974年制定。
クロアチア
 赤白青の横三色旗の中央にクロアチアの紅白チェックの紋章。その上に五つの紋章(左から古代クロアチア、ドゥブロブニク、ダルマチア、イストリア、スラボニア)をのせたものを配置。旧ユーゴスラビア時代は、黄色で縁どられた赤い星が中央にあった。1991年制定。
ケニア
 2本の槍(やり)と盾は自由を守ることの象徴。黒はケニア国民、赤は自由のための闘争、緑はケニアの農業と天然資源、白は統一と平和を表す。1963年制定。
コスタリカ
 中央アメリカ連邦に加盟していたことから、連邦旗の色であった青と白を国旗に取り入れ、中央に自由を意味する赤い帯を加え、現在の国旗となった。紋章は自由を表す旭日(きょくじつ)、3火山、七つの星、2隻の汽船からなる。1974年制定。
コソボ
 セルビアからの独立にあたり、ヨーロッパ連合(EU)の絶大な支援があったことから、EU旗の影響を受けてデザインされた。EU旗は、青地に12個の黄色い星を輪状に並べたもの。コソボ国旗の六つの星は、この国の主要な6民族を、黄色はコソボの国土をシルエットにしたもの。2008年2月制定。
コートジボワール
 オレンジは国民の明朗性と繁栄、北部の大草原を、白は清純さ、平和、国民の団結を、緑は将来への希望と豊かな原始林を表す。3色が一体となって、結合、秩序および労働によるダイナミックな若さを表現。1959年制定。
コモロ
 1963年制定以来、1975年、1978年、1992年、1996年に次いで1997年には2回国旗を変更。現在の国旗は2002年制定のもの。いずれもがイスラムの象徴である三日月と、国を構成する4島(ただし、マヨット島はフランス領のまま)を表す四つの星を有す。最新の国旗は、黄白赤青の横四色旗の左側に緑の三角形を置き、その中央に三日月と星を配している。
コロンビア
 黄色は国土、海を示す青はスペインからの分離を表す。また黄色は富と主権と正義、青は富貴と忠誠と警戒、赤は勇気と名誉と寛容と犠牲を通しての勝利を表す。1861年制定。
コンゴ共和国
 1960年フランスからの独立時、現国旗を制定。1969年親ソ政権成立後、変更されたが、1991年のソ連崩壊後、国名と国旗が復活。3色はアフリカ諸国の国旗に共通の色で連帯とアフリカ統一の理想を表す。緑は将来への希望と豊かな森林資源、黄色は誠実と寛容と誇り、赤は青年の情熱を表す。
コンゴ民主共和国
 旧ザイール。1997年5月に現在の国名になり、1960年にベルギーから独立したときの国旗が復活、六つの星は独立当時の6州を表した。ザイール時代は、たいまつを握った手というユニークなデザインの国旗であった。1960年の独立当時以来、コンゴは国名や国旗をたびたび変更した。現在の国旗は2006年2月の憲法で制定されたもので、青は空と希望を、黄色は豊かな鉱物資源を、赤は国づくりの過程で犠牲になった人々の血を表す。
サウジアラビア
 アラビア語による『コーラン』冒頭の聖句「アッラーのほかに神はなし、ムハンマドはアッラーの預言者なり」が国旗の中心。裏面からも正しく読めるように、同じ旗を2枚作りそれを1枚に縫い合わせてつくる。1938年制定。
サモア
 南十字星はこの国が南半球にあることと、ニュージーランドと古くから深い関係にあったことを示す。西サモアとして独立した1962年制定。1997年に国名を変更したが、国旗は西サモア時代のまま。
サントメ・プリンシペ
 赤黄緑黒というアフリカ諸国の旗に共通の色。独立闘争時に、アフリカ諸国の支援を強く受けたため、連帯意識を表したもの。二つの黒い星はサントメ島とプリンシペ島を表し、黒人国家であることと、その協力を象徴。他の3色は森林、豊かさ、独立を象徴。1975年制定。
ザンビア
 赤は自由のための闘争、黒は大多数が黒人である国民、オレンジは鉱物資源の豊かな国、緑は農業資源を表す。国旗の右上にあるオレンジのワシは植民地時代のイギリス領北ローデシアの旗の紋章に由来。独立以前の紋章ではワシが魚をつかんでいたが、独立後は魚を解放した姿になっている。これは、独立により国民が自由を獲得し、国難に打ち勝つことの象徴。1964年制定。
サン・マリノ
 紋章を囲む月桂樹とカシワの枝の下にはイタリア語で「自由」と書かれている。王制から共和制になったときに国旗を変更しなかったため、共和国でありながら国旗に王冠が描かれている。紋章の中央部はチタノ山の三つの峰に建っているペネとよばれる塔とダチョウの羽。白は純粋さ、青は空と海を表す。白と青はフランス革命のときに革命軍がつけた帽子の色にも由来。1797年制定。
シエラレオネ
 3色の組合せは他の国旗にはみられないユニークなもの。緑は農業と天然資源と山々、白は統一と正義、青は「シエラレオネ唯一の天然港であるフリータウンが将来世界平和に貢献できるようにという希望」を表す。1961年制定。
ジブチ
 独立闘争で中心的な役割を果たしたアフリカ人民連盟の党旗に由来。青はソマリア系のイッサ人、緑はエチオピア系のアファル人を表す。白は平和と平等、星は国民の統合の象徴。1977年制定。
ジャマイカ
 緑は森林、黒は国民の98%を占める黒人および混血者、黄色が富または繁栄を表すといわれている。加えて、緑は天然の富、黒は困苦、黄色は太陽の輝きと美を表すともいわれている。1962年制定。
ジョージア
 2003年の「無血革命」を達成し、2004年大統領に就任したサアカシビリの所属する「国民運動」の党旗を国旗として使用。2004年制定。
シリア
 1944年の建国以来、国旗は3回変更。現国旗は1958年エジプトと合併してアラブ連合共和国になったときのもの。赤は剣と革命を、白は善と平和を、黒は過去の戦いを、緑は大地の恵みを表す。二つの星は、当初はシリアとエジプトを表すとされていたが、今ではアラブ諸国の団結を表すとされている。
シンガポール
 三日月は国の発展、五つの星は民主主義、平和、発展、正義、平等の5原則、赤は友愛と平等、白は純潔と高い徳性を表す。1965年制定。
ジンバブエ
 国旗に描かれた鳥は「ジンバブエの鳥」、かつてこの地に栄えた古代ジンバブエの遺跡からのもの。国家の統合と栄光のシンボル。緑は農業、黄色は富、赤は独立闘争の血、黒は国民、白は平和を表す。1980年制定。
スイス
 14世紀、スイス連邦の原形ができた際、山岳党員が用いた赤地にキリストの受難像を描いた旗に由来。その後、連邦加入州数は増えていき、しだいに白い十字架が用いられるようになった。国内では、しばしば正方形の旗を用いる。
スウェーデン
 1157年、エーリク王が青空に金十字を見たという故事に由来。十字型の国旗は他のスカンジナビア諸国の国旗に共通のもので、地理的、宗教的共感を表す。1906年制定。
スーダン
 国旗は赤白黒の「アラブ統一」の3色に、イスラム教の色である緑を加えたもの。赤は革命の犠牲者の血、白は平和、黒はアフリカ諸国との連帯を表す。旗竿に接する緑の三角形は珍しいデザイン。1970年制定。
スペイン
 赤と黄色は国土を血で守る決意を示す。中央の紋章は、城(カスティーリャ)、ライオン(レオン)、赤と黄色の筋(アラゴン)、鎖模様(ナバラ)、ザクロ(グラナダ)の五つの王国の紋章をあわせたもので、国の統合の歴史を表す。両側の柱は「ヘラクレスの柱」、ジブラルタルと対岸のレオナ岬を表す。1981年制定。
スリナム
 緑は農業と国の発展、白は平和と正義と自由、赤は独立と愛国心と協同を表す。星は国民の団結の象徴。1975年制定。
スリランカ
 サフラン色はヒンドゥー教徒、緑はイスラム教徒の色。この2色を加えることにより、全体でこれらの少数民族と多数を占める仏教徒との融和を図ることを象徴。また、ライオンのしるしはスリランカの名がライオンに由来していることによる。四隅のしるしは、当初は棒状であったが、1972年に修正、菩提樹(ぼだいじゅ)の葉になった。
スロバキア
 1993年、チェコと分離した際に制定。白青赤の三色旗はロシア国旗と同じ。汎(はん)スラブ主義の色。紋章はキリスト教の複十字と国を代表する三つの山からなる。
スロベニア
 1991年の独立時制定。ロシアと同じ白青赤の横三色旗は国民がスラブ系であることを表す。ブラソン型紋章には南アルプスの最高峰トリグラウ山と三つの星が描かれている。ユーゴスラビア時代は、青白赤の横三色旗の中央に、黄色で縁どられた赤い大きな星があった。
スワジランド
 青は澄みきった空と平和、黄色の線は富と豊かな地下資源、赤は独立と国王を守るためになら流す国民の血を表す。大きく描かれた民俗色豊かな槍(やり)と盾はスワジランドの近衛(このえ)連隊の紋章に由来し、独立を妨げるものに対しては断固として戦い抜く国民全体の決意を示す。1968年制定。
セイシェル
 青は澄みきった空とインド洋を、黄は生命の源である太陽を、赤は友愛、勤勉、情熱を、白は社会正義と調和を、緑は豊かな国土を表す。1996年制定。
赤道ギニア
 緑は農業、白は平和、赤は独立、青は大西洋を表す。紋章にはスペイン語で「統一、平和、正義」と書いたリボンとマングローブ、上部には大陸部と五つの島を示す六つ星がある。1968年制定。1977年から2年間は紋章がニワトリに変わったが、その後、独立以来の旗が復活した。
セネガル
 緑の星は、UPS(セネガル進歩同盟)の党章に由来。緑黄赤の縦三色の配列はマリの国旗と同じで、かつての盟邦関係を示すとともに、「アフリカの統一」の理想を象徴。緑は農業と希望、黄色は富、赤は独立のための血、苦難、努力を表す。1960年制定。
セルビア
 旧ユーゴスラビア連邦を構成していたが、1990年代初頭から始まった旧ユーゴの解体に伴い、2003年にセルビア・モンテネグロとなり、さらに2006年にモンテネグロが分離独立したことを受けて、セルビアとなった。国旗はその時に制定。赤は尊い血の犠牲を、青は澄みわたる空を、白はまばゆく輝く光明を象徴し、なかの紋章には双頭のワシが胸に盾をもった「カラジョルジェビッチ家の紋章」と王家の冠が描かれている。「双頭」は東洋と西洋をにらむの意。
セント・クリストファー・ネイビス
 緑は農業、黒は国民、黄色は富、赤は独立を表す。二つの白い星はこの国がセント・クリストファー島とネイビス島の二つからなっていることを表す。1983年制定。
セント・ビンセント・グレナディーンズ
 青は海と空、黄色は太陽と国土が豊かになること、緑は植物資源を表すとともに、青と緑が両端にあり、国土を表す黄色が中央を占めていることで、この国が大西洋とカリブ海という二つの海に囲まれていることを示している。緑の三つの菱形(ひしがた)は国を構成する3島を表す。1986年制定。
セント・ルシア
 国旗は全体で周辺の海に浮かぶセント・ルシアをイメージしたもので、青は島が大西洋とカリブ海に囲まれていること、黄色は国土とその発展、黒と白は黒人と白人の協調を表す。1979年制定。
ソマリア
 1960年の独立時、国連信託統治理事会の貢献が大きかったため、国連旗のライトブルーを採用。五稜星はソマリアの五つの地方とその団結を表す。1954年制定。
ソロモン諸島
 青は太平洋と川や雨などの水資源、緑は豊かな国土、森林、収穫を、斜めに仕切る黄色はそれらの根源である太陽を、五つの星は東、西、マライタ、中央、東部諸島の5州を表す。1978年制定。
タイ
 古くから、赤旗に王家のしるしという旗が用いられ、建国の伝説による白象が加えられた時期もあったが、1910年に起こった国旗逆掲揚事件をきっかけに、1917年、上下左右相称のタイの三色旗(トライロンガ)とよばれる現国旗を制定。赤は国民、白象に由来する白は仏教を、青はチャクリ王朝を表す。
大韓民国
 太極(たいきょく)旗。古い東洋思想に立脚した東洋哲学の集大成。中央の円は太極(宇宙)を表し、すべてのものの統一と一体性を、巴(ともえ)は陽と陰、すなわち、積極と消極、善と悪、男と女、太陽と月といった、ものの二重性を表す。四隅のしるしは、乾(けん)、坤(こん)、坎(かん)、離(り)と読み、東西南北、父母兄妹など四つの相対立し、しかも調和をもつものの組合せ。1910年の韓国併合によって消滅したが、1945年に復活。
タジキスタン
 赤白緑の3色はソ連時代の旗に由来。紋章は七つの星で囲まれた王冠。紋章全体で独立、友情、友好を表し、3色が労働者、農民、知識人の不可分の団結を表す。1992年制定。
タンザニア
 1964年、タンガニーカとザンジバルが合併してできた国。国旗も二つのデザインをあわせたような形。黒は国民、緑は国土と農業、黄色は鉱物資源、青はインド洋を表す。
チェコ
 赤地に銀のライオンという9世紀ごろ栄えたモラビア帝国の紋章に由来。チェコとスロバキア合併後の1920年、スロバキアの紋章から青をとり、現国旗を制定。1993年スロバキアと分離、この旗はチェコだけの国旗となった。3色は汎(はん)スラブ主義に基づく、スラブ諸国に共通の色。
チャド
 旧宗主国フランスとの結び付きを強調したデザイン。青は空と未来に託した希望と願望、黄は太陽と砂漠と地下資源、赤は勤労精神と発展を表す。1959年制定。
中央アフリカ共和国
 旧宗主国フランス国旗の3色とアフリカ諸国の国旗に共通な赤黄緑をあわせて考案。隣接する旧フランス領の四つの地域が旗面中央を貫く赤で強く結び付くという理想を表した。赤は愛国心、青はフランスとの友好と希望、白は純粋さと理想、緑は農業と富、黄色は地下資源、星は自由と独立の象徴。1958年制定。
中華人民共和国
 五星紅旗(ごせいこうき)。左上の大きな星は人民政治協商会議と中国共産党、そのもとでの革命人民の大団結を表す。周囲の小さな星は、その人民(労働者、農民、知識階級、愛国的資本家)を表す。小さな星は全部大きな星の中心に向かっている。赤は共産党による革命を象徴。1949年制定。
チュニジア
 16世紀以来トルコの領土。1835年ごろ、この地を支配したアーメド1世がトルコの三日月と星の旗をもとに作成。三日月はフェニキアの女神のシンボルで、カルタゴの旗印であったという説もある。白い円は太陽を表す。
チリ
 1817年、チャカブコの戦いで活躍したアメリカ兵オイギンスが「星条旗」から色をとってデザインしたという説と、アンダルシア人の技術者アントニオ・アルコスが考案したという説とがある。赤は独立戦争のときの血、白はアンデスの雪の荘厳さ、青は空の清らかさ、星は国家統一のシンボル。
ツバル
 九つの星は島の数を表す。「ツバル」は八つの島の意。9番目は無人島。青は南太平洋を、「ユニオン・ジャック」はイギリス連邦の一員としてイギリスとの友好を表す。1995年、地球温暖化に伴う海面上昇にイギリスが具体的な対策をとらないことに抗議しデザインを変更したが、1997年の政権交代で復活。
デンマーク
 「ダンネブログ旗」。13世紀以前に制定以来、一度も改変や破棄のない古い国旗。フリージア語のDan(赤)とbroge(色つき布)が合成されたもの。「デンマークの力」という意味もある。1219年、キリスト教徒であるデンマーク軍が異教徒の国であったエストニアとの激戦に臨んでいたとき、突然、天から舞い降りてきた「赤地に白十字の旗」に勇気づけられ勝利を得たという伝説による。
ドイツ
 ワイマール共和国時代の国旗と同じ。1813年、ナポレオンと戦ったプロイセン軍義勇兵の「黒服、赤い肩章、金ボタン」に由来。1949年制定。
トーゴ
 緑は希望と農業とを表し、住民の90%が農業生活者であり、開発途上にあるアフリカの一国であるトーゴの国民を表す。黄色は物質的、道徳的、精神的向上を達成する諸活動に対する信頼の象徴。赤は博愛、忠節、愛、独立闘争で流した血を表し、白は純潔の象徴。1960年制定。
ドミニカ共和国
 青は神、赤は祖国、白は自由を意味する。聖書と十字架のほかに、両側には槍(やり)に結ばれた紋章なしの国旗が飾られ、月桂樹(げっけいじゅ)とシュロ(ヤシ)の枝がそれを囲み、上のリボンには「神・祖国・自由」という標語が、下のリボンには国名が記されている。1844年制定。
ドミニカ国
 十字はカトリックへの信仰の厚さ、3色は三位(さんみ)一体を示す。緑は豊かな森林と農業、1個の星は1教区を表す。鳥は国鳥のオウム。1978年の独立当時は現在の国旗とよく似たデザインだったが、1981年、紋章学の原則から見直し修正した。
トリニダード・トバゴ
 赤は国と「国民の活力である太陽の暖かさとエネルギー」、国民の勇気と親切を表す。白はこの国を取り囲んでいる海、祖先伝来の地、国民の向上心の純粋さ、太陽のもとでの全人類の平等を表す。黒は国民が一つの強いきずなで結ばれて献身すること、強さ、目的の結合、国土の豊かさを表す。1962年制定。
トルクメニスタン
 イスラムの国であることを表す緑地に三日月と星、そして、民族の象徴であるじゅうたんを描いたこの旗は、1992年制定したものに、1997年国連で永世中立国と認められたとき、国連旗にもあるオリーブの枝を組み合わせたリースをつけた。現在の世界の国旗のなかでもっとも複雑なデザイン。
トルコ
 トルコ国旗の起源には、(1)三日月の光のおかげで、攻撃してきたマケドニア軍の存在を知り、ビザンティオン(現イスタンブール)は救われた、(2)1295年にオスマン・トルコ帝国を建てたオスマン・ベイが、三日月が全天を覆う夢をみた、(3)セルジューク・トルコのアラディンによってもたらされたものに星を加えたもの、という三つの説がある。1936年制定。
トンガ
 キリスト教の盛んな国で、赤い十字架は信仰、白は純潔、赤地はキリストの聖なる血を表す。1970年制定。
ナイジェリア
 緑は農産物の豊かさを、白は平和を表す。1960年制定。
ナウル
 国旗の上の青は北太平洋、下の青は南太平洋、黄色の線は赤道、黄色の線のすぐ下にある十二稜星はナウルの国と位置を表す。1968年制定。
ナミビア
 青は果てしなく広がる青空、赤は独立のために流された血、緑は豊かな森林資源、太陽は独立の喜びの象徴。太陽の黄色は鉱物資源が豊富なことを表す。1990年制定。
ニウエ
 黄色地で左上に「ユニオン・ジャック」が配置されており、その中央には青い円に入った黄色い星、上下左右には4つの黄色い星が描かれている。中央の星は太平洋の離島ニウエの自治を表し、これに周囲の4つをあわせた5つの星で南十字星を表す。1975年制定。
ニカラグア
 紋章の中央には中南米各国のシンボル「自由の帽子」が描かれ、周囲にはスペイン語で国名が書いてある。五つの火山は中米5か国を、紋章の正三角形は平等を表す。1908年制定。
ニジェール
 オレンジの円盤は太陽。オレンジの帯は独立革命、白は平和、緑は繁栄を表す。1959年制定。
日本
 項目「国旗」本文「日の丸」の項参照。
ニュージーランド
 南十字星は、1642年この島が発見された当時から、南半球を進む航海者たちにとって方向を知る重要な手掛りの一つであった。1840年にイギリスの植民地になった直後からこの地方の旗には、すでに南十字星が登場。1901年制定。
ネパール
 1962年の憲法でほかに例をみない詳細さで規定。それ以前の国旗も三角形を二つあわせたものであったが、月と太陽には目鼻が描かれ、形状は一定していなかった。新国旗は三角旗というユニークさを生かし、デザイン的にも美しいものを制定。月は王室、太陽は宰相一家を表し、「月や太陽のようにネパールが長く栄えるように」という願いが込められている。2008年5月の王制廃止を受けて、国旗が変更されるとみられている。
ノルウェー
 1814年にスウェーデンの支配下となってからも、旧宗主国のデンマークの国旗を用いていたが、旗をもつことが認められ、デンマーク旗の白十字の上に、青い十字を重ねたデザインの国旗を採択。赤青白の3色はイギリス、アメリカ両国旗やフランス三色旗に通ずるもの。公共建築物や軍艦では燕尾(えんび)旗を使用。1905年制定。
ハイチ
 建国者デサリーヌは旧宗主国フランスの国旗から白人を連想させる白を抜いた青赤の縦二色旗を考案、その後青赤の横二色旗に変更、現国旗の原形ができた。紋章には大砲、ライフル、太鼓、トランペット、軍旗、ヤシの木、「自由の帽子」が描かれ、リボンにはフランス語で「団結は力なり」という国の標語が書いてある。1964年制定。
パキスタン
 白と緑は平和と繁栄、月は発展、星は光と知識を表す。また緑はイスラム教徒を、白は他の宗教を信ずる国民を表す。1947年制定。
バチカン市国
 黄色と白は、エルサレムの神旗に由来するという説と、教皇庁の衛兵の帽章に由来するという2説がある。鍵(かぎ)は『新約聖書』「マタイ伝」の一節に由来する「ペテロの鍵」。教皇冠の三つの輪は、現世、霊界、煉獄(れんごく)の象徴で、教皇の司祭権・司牧権、教導権を表す。1929年制定。
パナマ
 青と赤の2色は当時の二大政党である保守党と自由党を表し、二つの星は両政党間が平和であることと国民の団結を表す。1904年制定。
バヌアツ
 赤は太陽、緑は豊かな緑で覆われている島々、黒は国民、黄色は豊かさを表す。二つの木の葉は国民の団結、野生のブタの牙(きば)は国富の象徴。1980年制定。
バハマ
 黒は国民の大部分が黒人であること、二つの青の帯はこの国がカリブ海と大西洋の二つの海洋で囲まれた島国であること、黄色は国土と豊かな太陽の恵みを表す。1973年制定。
パプア・ニューギニア
 南十字星はこの国が南半球にあり、オーストラリアと強い結び付きがあることを示す。ゴクラクチョウ(極楽鳥)はこの地方のシンボルで、幸福とむつまじい交わりの象徴。1975年制定。
パラオ
 太平洋と満月を表す国旗は、日本の「日の丸」をモデルにしている。「月の丸」は愛と平和の象徴。1981年制定。
パラグアイ
 3色は独立戦争、平和、秩序を表す。国旗の表と裏の紋章が異なる珍しいデザイン。表の紋章は国章で、裏は国庫の証印。裏の紋章には国標「平和と正義」がスペイン語で書かれている。「自由の帽子」は中南米の多くの国の象徴。1813年制定。
バルバドス
 黄色は国土、両側の青は島を囲む大西洋とカリブ海を表す。中央の三つ叉はイギリス統治下当時の旗にあった紋章の一部で、ギリシア神話のポセイドン(ローマ神話のネプチューン)のもつ矛。1966年制定。
バーレーン
 1920年、白で縁どられた赤旗が制定されたが、1933年、他国との区別を明確にするため、赤と白の境目を鋸(のこぎり)型にした。白は平和を、赤は国のために流された血の象徴であり、同国が国旗変更したときの発表によれば五つの鋸型はこの国の五つの部族を表す。2002年修正制定。
ハンガリー
 赤白緑の三色旗は1848年の独立戦争で掲げられていた。1867年からの二重帝国時代には、オーストリア国旗とあわせたものを使用。1949年、人民共和国となり現国旗の中央にハンマーと小麦の紋章をつけたが、1956年の「ハンガリー動乱」後、取り除かれた。赤は犠牲を、白は国民の心の清らかさを、緑は希望を表す。
バングラデシュ
 緑は農業の発展、赤は独立闘争の犠牲者をたたえしのぶ気持、太陽の恵みを表す。1972年制定。
東チモール
 赤地に黒、黄の3色で、左端には白い星が描かれている。インドネシアからの独立運動に使用した旗を、2002年5月20日独立の際に制定。黒は植民地時代の暗黒、濃い黄色は独立に向けての戦いを示す矢印、赤は独立戦争の血、星は希望を表す。
フィジー
 青は南太平洋を表す。紋章にはココアの殻をもつライオン、バナナ、サトウキビ、ヤシの木、「ノアの箱船」に由来する平和の象徴であるハトが描かれている。「ユニオン・ジャック」はこの国がイギリス連邦の一員であることを示す。1970年制定。
フィリピン
 8本の光芒(こうぼう)のある太陽は、独立革命に最初に立ち上がった8都市と自由を表し、3個の星はルソン島、ビサヤ群島、ミンダナオ島を表す。赤は勇気、青は格調高い政治目的、白は純潔と平和の象徴。1946年制定。戦時には、勇気を表す赤を上に、逆掲揚する。
フィンランド
 青は湖沼と空、白は白雪を表す。十字は北欧各国の国旗に共通のもので、この国が北欧の一員である象徴。1918年制定。
ブータン
 チベット語での国名「ドルク・ユル」は「竜の国」または「稲妻の国」。稲妻は信仰の対象で、竜はその現れ。玉を抱いた竜は中国古来のしきたりによる王の権威のシンボル。黄色は王の力、橙色はチベット仏教(ラマ教)の信仰を表す。1970年制定。
ブラジル
 緑は農業、黄色は鉱物採掘が盛んであったことを表す。2色の菱形(ひしがた)は帝政時代の旗に由来。国章は南十字星を中心に27の星からなり、首都ブラジリアと26州を表す。標語はポルトガル語で「秩序と発展」の意。1889年制定、1992年修正。
フランス
 項目「国旗」本文「三色旗」の項参照。
ブルガリア
 民族的にはスラブ系であり、ロシアの国旗の影響を強く受け、青を緑にかえたものを使用。フランスとイタリアの国旗の関係に似ている。社会主義政権時代には左上にライオン、歯車、麦の穂などからなる紋章がついていたが、1991年同政権の崩壊により取り除かれた。白は純潔と諸国間の平和と諸国民の親善、緑は農業と豊かさ、赤は愛国心を表す。1878年制定。
ブルキナ・ファソ
 1984年、国名をオートボルタから「清廉潔白な人々」を意味するブルキナ・ファソに変更、国旗も全面改定した。国旗は1991年の新憲法で追認。赤は革命、緑は希望、農業、森林、星は社会主義諸国との連帯と豊かな天然資源を表す。
ブルネイ
 黄色は伝統的にマレー人にとっての幸福の色。中央のシンボルはイスラム教を表す三日月、「神の導きによる繁栄」「ブルネイ、平和の国」の文字、旗、翼、国民の福祉向上を目ざす公約を示す手、スルタンの権威を示す傘などからなる。1984年制定。
ブルンジ
 1962年の独立当初、王国だったので中央に王の威厳を表す太鼓と主食であるモロコシの穂を描いていたが、1966年に共和制となり中央部分を六稜星三つに変更。赤は独立と革命のために流された血と労働、白は平和、緑は希望と発展を表す。1966年制定、1992年の新憲法で追認。
ベトナム
 「金星紅旗(きんせいこうき)」。赤は社会主義国に共通の色で、革命の血を表し、黄色は国内の諸民族の団結を表す。従来の北ベトナムの国旗がベトナム全体の国旗となった。1945年選定、1959年憲法で追認。
ベナン
 緑は南部地方のシュロの森、黄色は北部地方のサバンナ、赤は国土と独立の達成のために流された血を表す。ダオメとして1960年に独立した当時の国旗が1991年復活。
ベネズエラ
 黄色は金と天然資源の豊かさ、青はカリブ海、赤は独立のために流された血を表す。2006年3月に、チャべス大統領が、それまでの七つの星を八つにし、紋章のなかの白馬の向きを、右向きに進みながら振り向いていたものから、まっすぐ左向きに進む図へと変更した。3色の原旗は、1811年制定、1817年修正。
ベラルーシ
 1991年ソ連の崩壊で単独の独立国となり、白赤白の横三色旗が国旗となったが、1995年、ソ連時代の白ロシアの国旗から、労働者のシンボルであるハンマーと、農民のシンボルである鎌のマークを取り除いただけの旗に戻った。じゅうたん模様は古くからのこの国のシンボル。
ベリーズ
 青は近隣諸国との協調、赤は国土と独立を守る決意を示す。紋章には鋸(のこぎり)、槌(つち)、斧(おの)、帆船、マホガニーを囲む両脇にロッグウッド(染料の原料)を持つ黒人と斧を持つ混血人が立っている姿が描かれている。ラテン語で「森とともに栄える」と書いたリボンが紋章の下部にある。1981年制定。
ペルー
 独立運動の指導者サン・マルティンの軍隊がピスコに着いたとき、彼を驚かせた「赤い翼で白い胸の鳥」がペルー国旗の原形になった。紋章には特産のラマ、キナの木、国富を象徴する豊饒角(ほうじょうのつの)が描かれている。1825年制定。
ベルギー
 黒黄赤の3色は、ブラバント王家の「黒地に赤い舌を出した黄色いライオン」という紋章の色に由来。1831年制定。
ボスニア・ヘルツェゴビナ
 独立直後の1998年2月、長野オリンピック開会式で世界に披露すべく、EU(ヨーロッパ連合)との協調を全体で表している新国旗を制定。EU旗はそれまでのヨーロッパの国旗に星が登場しないことから、青地に12の星の輪となっているが、逆にこの国旗は当時、ヨーロッパ唯一の星の旗となった(コソボ参照)。三角形は3民族の融和の象徴。
ボツワナ
 青は晴れ渡った青空と貴重な水と希望を表す。南部はカラハリ砂漠という乾燥した内陸国なので、貴重な水と空へのあこがれを青と白に託している。黒は国民の大部分を構成する黒人を、細くて白い条は平和と純潔と白人を表し、両者の協力を示している。1966年制定。
ポーランド
 建国者レヒが国をつくろうとしたとき、「赤い夕日を背景に白いワシが飛んでいるのを見たらそこに都を築け」という啓示を受けたという伝説に基づく。白は自由を赤はその自由のために流された血を表す。1919年制定。
ボリビア
 赤は動物資源、黄色は鉱物資源、緑は植物資源の多いことを表す。紋章には「自由の帽子」やアンデス特有のコンドル、アルパカ、パンの木、金銀の鉱物の産出で知られたポトシの山、それにボリビアの10州を表す10個の星などが描かれている。ただし、その内の1州は現在はチリ領となっている。1888年制定。
ポルトガル
 紋章の中央の5個の盾は、1139年、イスラム教徒の軍を破って建国した記念。白い点はキリストの受難、七つの城はイスラム教徒と戦った7城、天球儀は宇宙と「ポルトガル人によって啓(ひら)かれた世界地理学」を表す。緑は希望、赤は革命の血を表す。1910年制定。
ホンジュラス
 青は太平洋と大西洋(カリブ海)、白はホンジュラスの国土の平和を表す。政府旗には5個の星を下げ、「自由、主権、独立」の国標、豊饒角(ほうじょうのつの)(ゼウスが幼時、乳を飲んだ山羊(やぎ)の角)、三角形の城壁などを描いた美しい紋章がつく。1866年制定。
マケドニア共和国
 1991年の独立時、古代マケドニアに由来する「16本の金色の光芒(こうぼう)をもつ八角形の太陽を描いた赤い旗」という国旗を制定。しかし、「マケドニア」はギリシアの一地方名にすぎないとギリシアが激怒、国名と国旗の変更を求めて経済制裁を行ったため、1996年、国旗の八角形を旗面の端まで伸びる八つの光芒に変更した。
マーシャル諸島
 24光芒の太陽はこの国の24の自治体、4本の長い光線はキリスト教の十字架、青は太平洋、オレンジは勇気、白は平和、2本の斜線は国がしだいに発展していくことを表す。1986年制定。
マダガスカル
 白と赤は、この国の中央部にいる最大民族であるメリナ(ホア)人の伝統的な色。緑は海岸地方に住み、独立後は政府の中枢部を占めるベツィミサラカ人の色。3色で自由・愛国・進歩を象徴。1959年に制定。
マラウイ
 黒はアフリカ大陸の人々(黒人)とその連帯を表し、上部の「日の出のしるし」は全アフリカ大陸の希望を表す。赤はアフリカ人が自由と独立を獲得するために流した血、緑はマラウイの常緑の自然を表す。1964年制定。
マリ
 緑はマリの農産物、黄色は純潔と天然資源、赤は勇気と独立のための闘争で流された血を表す。1960年独立時の旗は中央に黒人像を抽象化した黒いシンボルがついていたが、セネガルの連邦離脱後の1961年に取り除かれ、現在の形になった。
マルタ
 左上の勲章は、第二次世界大戦での功績によりイギリスから贈られたセント・ジョージ勲章。純潔・正義・平和を表す白と、情熱・犠牲を表す赤は、1090年にイスラム(サラセン)勢力の支配下にあったマルタを解放したロジャー伯の旗に由来。1964年制定。
マレーシア
 1950年に結成されたマラヤ連邦の旗(11本の筋と十一稜星)が原形。1963年、同連邦とシンガポール、サラワク、サバ(北ボルネオ)の3地域が合併し、マレーシアが誕生。3地域を表す3本の筋と光芒が追加。黄色は古くからの王朝の色、月と星は多くの国民が信奉するイスラム教の象徴で、イスラム諸国の国旗に共通のもの。1965年のシンガポール離脱後も、国旗は変わっていない。
ミクロネシア連邦
 四つの星はコスラエ、チューク(トラック)、ポナペ、ヤップの主要な4島を、十字型の配置はキリスト教の盛んなことと南十字星を表す。国連との関係の深さを青と白が表す。1986年制定。
南アフリカ共和国
 黒緑黄は南アフリカに大変革をもたらしたアフリカ人民族会議(ANC)の旗に由来。黒は国民の大部分を占める黒人、緑は農業、赤は真の独立と全人種平等の闘いのために流された血、黄色は豊かな鉱物資源、白は白人、青は南アフリカの空を表す。1994年制定。
南スーダン
 左側にナイル川を表す青い三角形があり、そのなかに団結を表す黄色いベツレヘムの星が描かれる。三角形以外の部分は上から黒(国民)、赤(自由のために流された血)、緑(国土)に分割され、それぞれの色の間には平和を表す白いラインが入る。2011年の独立時に2005年に制定されたスーダン人民解放軍旗のデザインが採用された。
ミャンマー
 1948年、ビルマの名で独立した当時は現国旗の青い部分に、統一を表す大きな白い星と、その周りに五大部族を表す五つの小さな星を描いたものだった。1974年、社会主義化が進むなかで、現在の紋章の旗に変更。赤は勇気と団結、青は進歩と純粋さ、歯車は労働者、稲穂は農民、周囲の14の星はこの国の14州を示す。
メキシコ
 中央の紋章は「ワシがヘビをくわえて、湖沼のほとりのサボテンに止まっている所に出会ったらそこに都を築け」というアステカの伝説に由来。白は、カトリック教会と宗教の純粋性、緑は独立、赤は国内の諸民族の統一、星は諸階級の団結を表す。1937年制定。
モザンビーク
 緑は農業を基本とする国づくり、黒はアフリカ大陸とその諸国民の連帯、黄色は鉱物資源の豊かさ、赤は植民地主義に対する闘争を表す。紋章のAK49銃は兵士、鍬(くわ)は農民、書物は知識階級の象徴。星は社会主義圏との連帯を表明したもの。1983年制定。
モナコ
 赤と白は、グリマルディ公家の赤と白のチェック紋様の紋章に由来。インドネシアの国旗と同じなのは単なる偶然である。1881年制定。
モーリシャス
 4色でこの国の国民を構成するインド人、ヨーロッパ人、アフリカ人、中国人を表し、その協調を象徴。赤が愛国心、青がインド洋、黄色が太陽、緑が農業を表す。1968年制定。
モーリタニア
 三日月と星と緑は、イスラム教の象徴でイスラム諸国の国旗に共通のもの。緑はサハラ砂漠を緑化して、農地にしたいという強い希望も表す。1959年制定。
モルジブ
 赤は愛国心と自由のために流された血を、緑は平和と繁栄を表す。白い三日月は国民のほとんどがイスラム教徒であることを示す。1965年制定。
モルドバ
 ルーマニアの旗にワシがモルダビアの盾を抱く紋章をつけた国旗。これは人種的、言語的に近接したルーマニアとの将来の統合を示唆している。1990年制定。
モロッコ
 17世紀から用いられていた赤旗に、1912年、他の赤旗と区別するため中央に「ソロモン(スレイマン)の星」をつけたもの。『旧約聖書』や『コーラン』に登場するソロモン王に由来。1961年制定。
モンゴル
 ソヨンボとよばれる左の模様全体で自由と主権を表す。炎は繁栄と復活と向上、太陽と月は神聖なもの、三角形は槍(やり)と矢じりで敵を倒す意志、長方形は前進と正直さ・高潔さ、長い長方形は国民の協力を表す。巴(ともえ)は伝説上の不眠の魚で警戒心、男女、機知と知恵、協力を表す。赤は歓喜と勝利、青は不変の大陸、国民の献身と忠誠の象徴。1924年制定、1992年改定。
モンテネグロ
 2006年6月、セルビア・モンテネグロから分離独立し、1878年のロシアとトルコとの戦争の結果独立が認められた当時の国旗によく似た旗が、ふたたび国旗として採択された。紋章の「双頭のワシ」は、セルビア、アルバニアの国旗と共通であり、東洋と西洋をにらむという意味でもある。東ローマ帝国の国旗に始まり、オーストリアのハプスブルク王家を経て、現在もこの3国の国旗に描かれている。
ヨルダン
 七稜星はコーランの冒頭のいちばん重要な聖句「アッラーのほかに神はなし。ムハンマドはアッラーの預言者なり」が七つの単語であることを表す。赤黒白緑の4色はイスラムの色で、古いイスラムの諸王朝を表す。フセイン王下のヒジャーズ(サウジアラビア西部)の旗に由来。1926年制定。
ラオス
 白い円は満月と平和と仏教、青は国の南西部国境を流れるメコン川と国土、赤は社会主義革命とそのための血を表す。1975年制定。
ラトビア
 古くからラトビア人の色とされてきた小豆(あずき)色の中央に縦7分の1の白条。1919年制定。1940年ソ連に併合され消滅したが、1991年独立時復活。
リトアニア
 黄色は太陽、光、幸福、緑は国土の美しさ、希望、喜び、赤は大地、活力と血、祖国の自由を求めて戦った国民の勇気と忍耐を象徴。1919年制定。1940年ソ連に併合され消滅したが、1991年独立時復活。
リビア
 上から赤、黒、緑の三色旗で、黒部分は他の二色の二倍の幅があり、中央に白い三日月と星が配されている。2011年の政権交代により、1969年まで用いられていたデザインが復活した。
リヒテンシュタイン
 青と赤は国民の色。空の青と炉の火という説もある。垂直掲揚する場合には冠が横向きにならぬよう、冠の向きを変える。旗の起源は1719年の公国成立のころ。1921年の憲法で規定。1937年、当時のハイチ国旗と区別するため公爵の位を表す冠をつけた。1957年に冠の形を変更。
リベリア
 星条旗と似たデザインは、建国に大きな役割を果たしたアメリカとの関係の象徴。11本の筋は独立宣言に署名した11人を、白い星は、独立当時アフリカで唯一の独立黒人国家だったことを表す。青は自由、正義、友愛、白は純潔、清潔、正直、赤は不抜、勇気、熱情を表す。1847年制定。
ルクセンブルク
 「青色のシマのある銀の台上のライオン」というルクセンブルク公家の紋章に由来。オランダの国旗と似ているが、ルクセンブルクの旗の青のほうが明るい色調。1845年制定。
ルーマニア
 1878年独立時に制定。1947年に人民共和国となり、油井(ゆせい)、森、山、星、麦の穂などからなる社会主義色の強い紋章がついたが、1989年、社会主義体制が崩壊し独立時の国旗が復活。
ルワンダ
 青黄緑の横三色旗で、右上に輝く太陽がある。2001年制定。以前の1961年に制定された旗は赤黄緑の縦三色旗で中央にRの文字があったが、赤は血を類推させることからデザインから消え、空色の青に改められた。
レソト
 1966年の独立時は白いレソト帽を大きく描いた国旗だったが、政変後の1987年、槍(やり)と盾とシロフォンのバチのような武具をシンボリックに描いた白青緑で斜めに仕切ったデザインに変更。白は平和、青は空、緑は国土を表すとされた。2006年10月、独立40周年を期して青白緑の3色を横に並べ、独立当初の旗に描かれていたレソト帽を黒のシルエットにして復活させた。
レバノン
 国名は「白い山」の意。白は石灰質の多い国土と平和、赤は国のための献身と犠牲を表す。中央の木はレバノン杉。この木でソロモンは神殿をつくり、フェニキア人は船をつくり、カルタゴに海洋植民地を築いた。1943年制定。
ロシア
 17世紀末にピョートル大帝がオランダ国旗にヒントを得て制定し、1917年のロシア革命まで続いた国旗が復活したもの。ソ連時代は、赤旗に農民のシンボルである黄色の鎌と労働者のシンボルであるハンマーのついた国旗が掲げられていた。

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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