精選版 日本国語大辞典 「世間智」の意味・読み・例文・類語 せけん‐ち【世間智】 〘 名詞 〙① 仏語。楞伽経(りょうがきょう)にいう三智の一つ。有無に執着して世間を離脱できない智慧。俗世間の知恵。世智。〔楞伽経‐三〕② 処世の才能。世渡りに必要な知恵。世智。世才。[初出の実例]「世間知ありても、心ねぢけたる人は、害おほく候」(出典:集義和書(1676頃)一)「大人の図々しさ、狡猾さ、複雑さなどを、〈略〉ただこの上もない世間智として喜んでうけ入れたがる生意気ざかりの年頃が来たのだ」(出典:多情仏心(1922‐23)〈里見弴〉茶断塩断) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例