両頭(読み)リョウトウ

デジタル大辞泉 「両頭」の意味・読み・例文・類語

りょう‐とう〔リヤウ‐〕【両頭】

一つのからだに頭が二つあること。また、その頭。双頭。「両頭の蛇」
二人頭領支配者。「両頭会談」
両方。また、両方の端。両端
「こんなに―の雪隠せっちんにしておくからわるい」〈滑・膝栗毛・八〉

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精選版 日本国語大辞典 「両頭」の意味・読み・例文・類語

りょう‐とう リャウ‥【両頭】

〘名〙
① 一つの動物にあたまが二つあること。また、そのあたま。双頭。
文徳実録‐仁寿二年(852)八月癸丑「有牛産犢一身両頭
② もとが一つで末が二つに分かれるもの。また、二つの方向や目的をかまえるもの。
※雑俳・蓍萩(1735)「手かけ船・これぞ両頭鷁衆道」
③ 両方。双方。また、両方の端。両端。
正法眼蔵随聞記(1235‐38)三「貪惜・貪求の二つをだにもはなるれば、両頭倶に無失」 〔魏志‐田予伝〕
④ ふたりの頭目。ふたりの巨頭・支配者。

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普及版 字通 「両頭」の読み・字形・画数・意味

【両頭】りよう(りやう)とう

二つ頭。〔後漢書、霊帝紀〕(中平四年)六洛陽の民、男を生む。兩頭にして身を共にす。

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