日本歴史地名大系 「中伊豆町」の解説 中伊豆町なかいずちよう 静岡県:田方郡中伊豆町面積:一一〇・〇二平方キロ伊豆半島のほぼ中央東寄りに位置し、東と南は天城(あまぎ)山脈で遮られ、柏(かしわ)峠・遠笠(とおがさ)山などを境に伊東市・賀茂(かも)郡東伊豆町と接し、北は大仁(おおひと)町、西は修善寺(しゆぜんじ)町・天城湯(あまぎゆ)ヶ島(しま)町と接する。狩野(かの)川の西流する支流大見(おおみ)川と、その支流である冷(ひえ)川・地蔵堂(じぞうどう)川・菅引(すげひき)川などの流域に集落が点在する。大見川の右岸に存在する上白岩(かみしらいわ)遺跡は第二次世界大戦前から製材所前の遺跡などと称されよく知られていた。昭和五二年(一九七七)以降調査が進められ、環状にめぐるいくつかの配石と列石群が確認された。環状列石などとよばれたが、配石や列石の下部には土坑が掘られており墳墓ではないかと考えられた。さらにそれが日本列島の最西端に存在したことなどから国の史跡に指定された。町の北側の宇佐美(うさみ)火山に連なる丘陵頂部は城(じよう)の遺跡などと称され、古くから有名であった。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by