康里巙巙(読み)こうりきき(英語表記)Kang-li Kui-kui

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「康里巙巙」の意味・わかりやすい解説

康里巙巙
こうりきき
Kang-li Kui-kui

[生]元貞1 (1295)
[没]至正5 (1345)
中国,文人書家。字は子山,号は正斎,恕叟など。諡は文忠色目人でカンクリ(康里)部の人。ブフム(不忽木)の子。幼少の頃から多くの書籍に通じ,文宗のときに承直郎集賢待制となり,累進して翰林学士承旨にいたった。順宗に最も信任され側近にあって治道を説き続け,学問発展に努め,また中止されていた科挙の復活に貢献。書をよくし,趙孟頫の影響を受けて代の書法への復古主義をとり,みずからは草書をよくし,元代の代表的書家とされる。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

大臣政務官

各省の長である大臣,および内閣官房長官,特命大臣を助け,特定の政策や企画に参画し,政務を処理する国家公務員法上の特別職。政務官ともいう。2001年1月の中央省庁再編により政務次官が廃止されたのに伴い,...

大臣政務官の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android