ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「康里巙巙」の意味・わかりやすい解説
康里巙巙
こうりきき
Kang-li Kui-kui
[没]至正5 (1345)
中国,元の文人,書家。字は子山,号は正斎,恕叟など。諡は文忠。色目人でカンクリ(康里)部の人。ブフム(不忽木)の子。幼少の頃から多くの書籍に通じ,文宗のときに承直郎集賢待制となり,累進して翰林学士承旨にいたった。順宗に最も信任され側近にあって治道を説き続け,学問の発展に努め,また中止されていた科挙の復活に貢献。書をよくし,趙孟頫の影響を受けて晋,唐代の書法への復古主義をとり,みずからは草書をよくし,元代の代表的書家とされる。
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