日本大百科全書(ニッポニカ) 「バルディ家」の意味・わかりやすい解説 バルディ家ばるでぃけBardi イタリア語 中世イタリアの代表的商人、銀行家の一族。12世紀にフィレンツェ市の市民権を得て、今日バルディ街道と名づけられるアルノ川対岸地区に住み、市の要職について勢力を振るった。13世紀後半に貿易と金融業により富を蓄積、毛織物工業にも進出し、コンスタンティノープルからロンドンまでの東西の主要都市に支店網を形成するに至る。しかし百年戦争(1337~1453)中イギリスのエドワード3世に多額の貸付を行い、回収不能となり、1346年破産した。[佐藤眞典] 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「バルディ家」の意味・わかりやすい解説 バルディ家バルディけBardi 中世イタリアのフィレンツェの大金融業者。ベルッツィ家と並んでヨーロッパ的規模で金融取引を営み,豪商として政治的な力も有していたが,百年戦争の際イングランド王エドワード3世に融資したことがもとで,1345年に倒産,政治力も瓦解した。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報