20世紀日本人名事典 「中司清」の解説
中司 清
ナカツカサ キヨシ
昭和期の実業家 鐘淵化学工業名誉会長。
- 生年
- 明治33(1900)年10月21日
- 没年
- 平成2(1990)年5月1日
- 出生地
- 山形県山形市
- 旧姓(旧名)
- 有泉
- 学歴〔年〕
- 慶応義塾大学経済学部〔大正13年〕卒
- 主な受賞名〔年〕
- 藍綬褒章〔昭和36年〕,勲二等旭日重光章〔昭和45年〕,経営者賞〔昭和45年〕,ベルギー王冠勲章コマンドール章〔昭和49年〕
- 経歴
- 大正13年鐘淵紡績入社。戦争中は満州新京出張所長として活躍、昭和19年取締役、20年現地で敗戦。22年副社長となり、敗戦で打撃を受けた鐘紡の再建に努力。24年繊維部門を残し、他部門を新会社に集約する再建計画を決め、9月鐘淵化学工業を設立、社長になった。以後、塩化ビニール、ブタノールの企業化、アクリル系合成繊維の研究に着手、31年カネカロン株式会社を創立、事業の多面化を推進した。44年会長、49年退任して取締役相談役、53年から名誉会長。この間、関西経済連合会副会長を務めた。
出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報