日本歴史地名大系 「中善寺村」の解説 中善寺村ちゆうぜんじむら 千葉県:茂原市中善寺村[現在地名]茂原市中善寺石神(いしがみ)村の南に位置し、東部以外は丘陵に囲まれる。文禄三年(一五九四)の上総国村高帳に中善寺村とみえ、高六三二石。寛政五年(一七九三)の上総国村高帳では旗本広戸・河合(川井)・大久保・三雲領の相給で、家数八九。領主は以後変化なく幕末に至ったと思われる(旧高旧領取調帳など)。字寺(てら)ヶ谷(やつ)に天台宗行徳(ぎようとく)寺がある。寺伝によると、大宝年間(七〇一―七〇四)に上総太郎行徳が信濃善光寺から本尊を持帰って八幡原(やわたばら)村に安置し、天平一八年(七四六)に法相の宗法を受け、弘仁五年(八一四)天台宗に改宗したが、保元・平治の乱で兵火にかかり、現在地に移転したという。慶安二年(一六四九)に朱印地一七石を与えられた。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by