デジタル大辞泉 「中央スリナム自然保護区」の意味・読み・例文・類語 ちゅうおうスリナム‐しぜんほごく〔チユウアウ‐〕【中央スリナム自然保護区】 《Centraal Suriname Natuurreservaat》スリナムの中央部にある自然保護区。首都パラマリボの南西約130キロメートルに位置する。手付かずの熱帯雨林を擁し、同国の総面積の1割を占める。ジャガー、オオアルマジロ、オオカワウソ、オオアリクイ、アメリカバクなどの希少な野生動物が生息。1998年に設置。2000年に世界遺産(自然遺産)に登録された。 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
世界遺産詳解 「中央スリナム自然保護区」の解説 ちゅうおうスリナムしぜんほごく【中央スリナム自然保護区】 2000年に登録されたスリナムの世界遺産(自然遺産)で、同国中西部に位置している。1998年に3つの自然保護区(1966年設定)を統合し、なおかつその範囲を拡大して新たに設定された。その面積は1万6000km2で、スリナムの国土の約1割を占める。スリナムは国土の大部分はギアナ高地で、北部の沿岸低地地方に人口の大部分が集中しているため、自然保護区には手つかずの自然が残されている。また、低山帯と低地の熱帯雨林地帯から高地まで、さまざまな自然環境があることから、動植物の種類が豊富である。6000種にも及ぶ植物が自生し、アメリカバク、オオアルマジロ、オオアリクイ、オオカワウソ、ナマケモノ、ジャガー、ピューマのほかアカテタマリン、アカホエザルなどの霊長類をはじめとする185種の哺乳類、コンゴウインコ、オオシギダチョウなど400種の鳥類、魚類790種、爬虫類152種、両生類95種が生息していることが確認されている。◇英名はCentral Suriname Nature Reserve 出典 講談社世界遺産詳解について 情報