中山間地域(読み)チュウサンカンチイキ

デジタル大辞泉 「中山間地域」の意味・読み・例文・類語

ちゅうさんかん‐ちいき〔‐チヰキ〕【中山間地域】

平地から山間地にかけての、傾斜地が多く、農業に不利な地域中山間地

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

百科事典マイペディア 「中山間地域」の意味・わかりやすい解説

中山間地域【ちゅうさんかんちいき】

1990年から導入された農業の地域区分で,平場・中間・山村3地域のうち,後2者の総称。総農地面積の約4割を占めているが,平野部が少ないなど立地条件に恵まれず,人口流出や低成長などのため過疎化が激しい。低地価や良環境などで一時は工場誘致や観光開発などがはかられたが,一部を除いて改善は進まなかった。しかし自然環境に対する意識の変化,巨大都市の弊害と都市住民の地方志向の強まりから,この地域が見なおされ,1993年の特定農山村活性化法(中山間地法)などで国土環境保全と個性的な同地域の定住空間の形成が推進されることになった。
→関連項目ウルグアイ・ラウンド農業対策費グリーン・ツーリズム耕作放棄地山村振興法食料・農業・農村基本問題調査会森林交付税棚田

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