精選版 日本国語大辞典 「中引」の意味・読み・例文・類語 なか‐びけ【中引】 〘 名詞 〙① もと遊里で、午前二時頃の大引(おおびけ)に対し、閉店の時刻とされていた夜の一二時頃をいう。[初出の実例]「踉蹌(よろよろ)と飯屋を立出たのは、丁度洲崎(すさき)の格子々々の中引(ナカビケ)を打ち出した時であった」(出典:恋慕ながし(1898)〈小栗風葉〉一三)② 取引所で、寄付(よりつき)と大引の中間の立会。一立会を三回に分けて行なう際の真ん中の立会。〔取引所用語字彙(1917)〕 なか‐ひき【中引】 〘 名詞 〙 牛車に男女が同乗するとき、屋形の内にかけて、間の隔てとした几帳のとばり。〔蛙抄(15C中か)〕 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例