百科事典マイペディア 「中村寅吉」の意味・わかりやすい解説 中村寅吉【なかむらとらきち】 プロゴルファー。神奈川県生れ。15歳でキャディーとなり,1935年に20歳でプロゴルファーとしてデビュー。1950年に日本オープンゴルフ選手権で初優勝(同選手権を通算3回制覇。日本プロゴルフ選手権を4回制覇)。中村の名前が知れ渡ったのは,1957年に日本で開催されたカナダカップ(現,ワールドカップ)である。アメリカのサム・スニードらの強豪を相手に小野光一と組んだ団体戦で優勝,個人戦でも優勝するという快挙を達成し,日本にゴルフブームを巻き起こした。158cmの小さな体ながら,パッティングや小技で一時代を築き,日本プロゴルフ界の草分け的存在となった。1974年には日本女子プロゴルフ協会の初代会長に就任。〈寅さん〉の愛称で親しまれ,のちに同協会の会長となった樋口久子(日本女子歴代最多の72回の優勝を誇る)を育てたことでも知られる。 出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報 Sponserd by
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「中村寅吉」の意味・わかりやすい解説 中村寅吉なかむらとらきち [生]1915.9.17. 神奈川,横浜[没]2008.2.11. 神奈川,座間プロゴルファー。1935年プロゴルファーとなり,1952年全日本オープン選手権大会で優勝。1957年から全日本プロゴルフ選手権大会 3連覇。1957年埼玉県霞ヶ関カンツリークラブで行なわれたカナダカップ(→ワールドカップ)に小野光一と組んで出場,日本に初の団体優勝をもたらし個人でも優勝。以後のゴルフブームの先鞭をつけた。1974~87年日本女子プロゴルフ協会会長。(→ゴルフ) 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by
デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「中村寅吉」の解説 中村寅吉 なかむら-とらきち 1915-2008 昭和-平成時代のプロゴルファー。大正4年9月17日生まれ。昭和25年関東プロで初優勝。32年日本でのカナダカップ(現ワールドカップ)で個人と団体に優勝,ゴルフブームに火をつける。日本オープン3回,日本プロ4回優勝をふくむ25勝,シニアで12勝。トラさんの愛称でしたわれる。樋口久子らをそだて,56年日本女子プロゴルフ協会会長。平成20年2月11日死去。92歳。神奈川県出身。横浜帷子(かたびら)専修学校卒。 出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例 Sponserd by