中村翫雀(読み)なかむら かんじゃく

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「中村翫雀」の解説

中村翫雀(3代) なかむら-かんじゃく

1841-1881 幕末-明治時代の歌舞伎役者
天保(てんぽう)12年生まれ。初代中村鴈治郎(がんじろう)の父。初代嵐璃珏(あらし-りかく)の門弟で,のち4代中村歌右衛門(うたえもん)の養子となる。文久3年3代翫雀を襲名。初代実川(じつかわ)延若,中村宗十郎とともに大阪の三巨頭と称され,和事(わごと)と年増役を得意とした。明治14年2月3日死去。41歳。山城(京都府)出身。初名は嵐珏蔵。俳名は芝賞。屋号成駒屋

中村翫雀(2代) なかむら-かんじゃく

1834-1861 江戸時代後期の歌舞伎役者。
天保(てんぽう)5年生まれ。江戸市村座で初舞台をふみ,のち上方にいく。4代中村歌右衛門の養子となり,嘉永(かえい)6年2代を襲名。容姿にすぐれ所作事(しょさごと)・和事(わごと)を得意とし,立役(たちやく),女方,敵役(かたきやく)をかねた。万延2年1月7日死去。28歳。江戸出身。初名は市村市蔵。俳名は芝賞。屋号は成駒屋。

中村翫雀(初代) なかむら-かんじゃく

中村歌右衛門(なかむら-うたえもん)(4代)

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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