コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

所作事 しょさごと

6件 の用語解説(所作事の意味・用語解説を検索)

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

所作事
しょさごと

歌舞伎の舞踊または舞踊劇の別称。所作,振事 (ふりごと) ,景事 (けいごと) ともいう。初めは歌舞伎の演技をさしていたが,元禄年間 (1688~1704) には舞踊的演技を意味するようになった。

本文は出典元の記述の一部を掲載しています。

出典|ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
Copyright (c) 2014 Britannica Japan Co., Ltd. All rights reserved.
それぞれの記述は執筆時点でのもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

デジタル大辞泉の解説

しょさ‐ごと【所作事】

歌舞伎の舞台で演じられる舞踊または舞踊劇。長唄を伴奏とするものをさし、常磐津(ときわず)清元など浄瑠璃を使う場合は浄瑠璃所作事という。振事(ふりごと)。景事(けいごと)。

出典|小学館 この辞書の凡例を見る
監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
編集協力:曽根脩
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

百科事典マイペディアの解説

所作事【しょさごと】

歌舞伎舞踊のこと。振事(ふりごと)とも。厳密には長唄伴奏のものだけをさし,清元節・常磐津節などの伴奏のものは浄瑠璃と呼ぶが,一般には区別なく用いられる。代表的なものに《石橋(しゃっきょう)》《鷺娘》《藤娘》《道成寺》などがある。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
All Rights Reserved. Copyright (C) 2015, Hitachi Solutions Create,Ltd. ご提供する『百科事典マイペディア』は2010年5月に編集・制作したものです

世界大百科事典 第2版の解説

しょさごと【所作事】

歌舞伎舞踊のこと。〈所作〉また〈振事(ふりごと)〉〈景事(けいごと)〉とも。歌舞伎の文献では1687年(貞享4)の《野良立役舞台大鏡》にみえるのが古く,所作事ははじめやつし事として,職業の意味での所作から,職業とくに職人の動きを舞踊に写したものであった。その後,しだいに歌舞伎舞踊一般の総称となるが,おもに長唄物をさしていい,浄瑠璃物は単に浄瑠璃または浄瑠璃所作事という。振事は,歌舞伎舞踊の動きが物真似的な〈振り〉にあることから,また景事はとくに上方で,道行の景色を舞うことからいう。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
All Rights Reserved. Copyright (C) 2015, Hitachi Solutions Create,Ltd. 収録データは1998年10月に編集製作されたものです。それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。また、本文中の図・表・イラストはご提供しておりません。

大辞林 第三版の解説

しょさごと【所作事】

歌舞伎の舞踊または舞踊劇。狭義には、長唄を伴奏とする舞踊。振り事。

出典|三省堂
(C) Sanseido Co.,Ltd. 編者:松村明 編 発行者:株式会社 三省堂 ※ 書籍版『大辞林第三版』の図表・付録は収録させておりません。 ※ それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

所作事
しょさごと

舞踊または舞踊劇のこと。振事(ふりごと)・景事(けいごと)というのと同義。「所作」は元来はしわざ・ふるまいの意味の一般語であったが、中世には芸能用語として、舞を舞うとか楽器を奏するとかの動作をさすようになる。歌舞伎(かぶき)に入っては、とくに舞踊的な動作をさしていうようになり、有名な佐渡島長五郎の『しょさの秘伝』もその用法の例である。宝暦(ほうれき)年間(1751~64)には「こと」の一つとして概念が定着し、もっぱら舞踊と同義になる。一編の所作事は「置き」に始まり、「道行(みちゆき)」を経て、「語り」「くどき」「踊り地」といった中心部に移り、やがて「ちらし」または「段切れ」をもって終わるという類型の構成をとるのが普通である。景事という用語は上方(かみがた)で使われたが、もともと初期歌舞伎の道行舞踊をさしていったところから出たもので、あまり一般的には使われない。所作事は原則として長唄(ながうた)物をさすときに用い、常磐津(ときわず)・清元(きよもと)など浄瑠璃(じょうるり)を地とするときは「浄瑠璃」もしくは「浄瑠璃所作事」というのが普通であるが、近年は混乱して用いられることも多い。所作事を上演するときは、花道・本舞台に所作舞台を敷き、伴奏音楽は出語(でがたり)・出囃子(でばやし)の形式をとることが多い。[服部幸雄]

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ) この辞書の凡例を見る
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの解説は執筆時点のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

世界大百科事典内の所作事の言及

【歌舞伎】より

…《菅原伝授手習鑑》《仮名手本忠臣蔵》《義経千本桜》をはじめ《夏祭浪花鑑》《双蝶々曲輪日記(ふたつちようちようくるわにつき)》《一谷嫩軍記(いちのたにふたばぐんき)》《源平布引滝》など,現代の歌舞伎における〈丸本物〉の代表的レパートリーになっている作品の大半のものは,この時期に創作され,ただちに歌舞伎化されたものである。 このころ,初世瀬川菊之丞,初世中村富十郎ら女方の名優たちの活躍によって,〈所作事〉が確立する。所作事は女方のものとされ,いずれも長唄を地とした。…

【歌舞伎舞踊】より

…お国に追随した遊女歌舞伎も,女性芸能いっさいの禁止で出現した若衆歌舞伎も,その中心はレビュー式の〈総“踊”―大踊〉であった。若衆歌舞伎から,その禁止後に登場する野郎歌舞伎になるころ,“”の系統が注入され,さらに女方の発生により若衆から女方に舞踊の中心が移り,元禄期(1688‐1704)に,劇的な“振り”の物真似要素を加えた〈所作事〉が確立する。次の享保から宝暦期(1716‐64)に女方舞踊全盛期を迎え,石橋(しやつきよう)物,道成寺物の名作が生まれる。…

【舞踊劇】より

…〈しぐさ(科)〉と〈せりふ(白)〉を中心としたいわゆる〈科白劇(かはくげき)〉に対し,舞踊を主要素として仕組んだ劇のこと。歌舞伎風の呼名でいえば,〈所作事(しよさごと)〉〈振事劇(ふりごとげき)〉がこれにあたる。舞踊により単なる場面や情景を舞台上に示すだけでなく,それらの有機的な連関によって,なんらかのストーリーを構成するものをいう。…

※「所作事」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
All Rights Reserved. Copyright (C) 2015, Hitachi Solutions Create,Ltd. 収録データは1998年10月に編集製作されたものです。それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。また、本文中の図・表・イラストはご提供しておりません。

所作事の関連キーワード歌舞伎舞踊日本舞踊丹前物薄雪歌舞伎唄歌舞伎音楽歌舞伎狂言鈴太鼓所作立て変化舞踊

今日のキーワード

トランスアジア航空

台湾・台北市に本拠を置く航空会社。中国語名は復興航空。1951年、台湾初の民間航空会社として設立。83年に台湾の国産実業グループに経営移管され、組織改編を実施した。92年に国際チャーター便の運航を始め...

続きを読む

コトバンク for iPhone