中紅(読み)ナカクレナイ

精選版 日本国語大辞典 「中紅」の意味・読み・例文・類語

ちゅう‐もみ【中紅】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「もみ」は、べにで染めた紅色絹地 ) 蘇芳(すおう)樹皮の煎じ汁で染めたもみ。本もみよりも紅色が薄く、安物とされ、女性衣服裏地などに多く用いられた。
    1. [初出の実例]「中もみ本もみ扨ひちりめん〈素玄〉 泊客有とは兼て夜着蒲団〈西似〉」(出典:俳諧・天満千句(1676)九)

なか‐くれない‥くれなゐ【中紅】

  1. 〘 名詞 〙 染色一つ。濃い紅色と淡い紅色の中間色韓紅(からくれない)薄紅(うすくれない)との間の色。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android