中谷泰(読み)ナカタニ タイ

20世紀日本人名事典 「中谷泰」の解説

中谷 泰
ナカタニ タイ

昭和・平成期の洋画家 元・東京芸術大学教授。



生年
明治42(1909)年5月20日

没年
平成5(1993)年5月31日

出生地
三重県松阪市

本名
中谷 泰一

学歴〔年〕
川端画学校

主な受賞名〔年〕
春陽会賞,新文展特選〔昭和14年 17年〕,日本国際美術展優秀賞〔昭和34年〕「陶土

経歴
20歳のとき上京して川端画学校、のち春陽会研究所に学ぶ。昭和7年より春陽展出品写実の中にも詩情を漂わせる内省的な画家、と評される。荒涼とした風景を好んで描き、瀬戸の陶土、炭鉱場末の操車場や工場などを描いてきた。作品に「秋日」「陶土」「船」など。東京芸大を退官後も春陽会の中心的存在として制作を続けた。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「中谷泰」の解説

中谷泰 なかたに-やすし

1909-1993 昭和-平成時代の洋画家。
明治42年5月20日生まれ。川端画学校にまなび,春陽会洋画研究所で木村荘八に師事。昭和14,17年新文展で特選。18年春陽会会員となる。34年日本国際美術展で優秀賞。46年東京芸大教授。平成5年5月31日死去。84歳。三重県出身。本名は泰一。作品に「炭坑」「陶土」など。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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