20世紀日本人名事典 「丸山瓦全」の解説
丸山 瓦全
マルヤマ ガゼン
明治〜昭和期の考古学者,郷土史家
- 生年
- 明治7年2月8日(1874年)
- 没年
- 昭和26(1951)年6月27日
- 出生地
- 栃木県足利市
- 本名
- 丸山 源八
- 別名
- 幼名=太一郎
- 学歴〔年〕
- 宇都宮中学校中退
- 主な受賞名〔年〕
- 栃木県文化功労者
- 経歴
- 宇都宮中学在学中、代議士で宇都宮市長も務めた矢島中の家に寄宿。当時の栃木県は、星亨と横堀三子との間で政争が繰り広げられており、少壮ながら仕込み杖を携え、家主の矢島を守ったという。同校を中退ののち帰郷し、結婚して家業の油屋に従事。しかし、仕事に興味を覚えず、間もなく上京して川上音次郎一座に身を投じるなど数奇な前半生を送った。のち帰郷して郷土史・考古学に開眼。佐野市の竜江院で江戸初期に漂着したリーフデ号の遺物であるエラスムス像を発見したほか、佐貫石仏や大谷観音などを紹介し、栃木県考古学界の草分けと呼ばれる。また、足利学校や日光杉並木の保存に尽力した。
出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報