久七峠(読み)きゅうしちとうげ

日本大百科全書(ニッポニカ) 「久七峠」の意味・わかりやすい解説

久七峠
きゅうしちとうげ

鹿児島県伊佐市(いさし)と熊本県人吉市(ひとよしし)の境にある県境の峠。標高732メートル。肥薩(ひさつ)を結ぶ重要な交通路で、人吉市から伊佐市を経て薩摩川内(さつませんだい)市に至る国道267号が通じている。大口―人吉間の最短路でもある。久七の名は、ここに住み着いた猟師の名によるといわれる。地元では「くしち」とよぶ。

[塚田公彦]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「久七峠」の意味・わかりやすい解説

久七峠
きゅうしちとうげ

熊本県人吉市と鹿児島県伊佐市との県境にあり,国見山地を越える峠。標高 748m。峠を通る国道267号線は,海岸線を通る国道3号線とともに,南九州への経済ルートで,農林産物の運搬が盛ん。西南戦争古戦場一つ地名人吉藩の猟師久七がこれを開いたことに由来するといわれる。

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