久保田正文（読み）クボタ マサフミ

20世紀日本人名事典

久保田 正文
クボタ マサフミ

昭和・平成期の文芸評論家 日本文芸家協会理事。

生年

大正1(1912)年9月28日

没年

平成13(2001)年6月6日

出生地

長野県飯田市

別名

筆名=永田 啓介

学歴〔年〕

東京帝国大学文学部美学美術史科〔昭和13年〕卒

主な受賞名〔年〕

菊池寛賞〔昭和54年〕

経歴

中学校教師、出版社員・雑誌編集委員を経て、文筆活動に入る。短歌を中心とする短詩形文学について社会的な視点を持った鋭い批評活動を展開した。この方面の著書に「昭和文学史論」「評伝石川啄木」「百人一首の世界」「正岡子規」などがある。また、昭和32年から小松伸六、駒田信二らと共に「文学界」の同人誌評を担当。新人の発掘に力を注いだ仕事に対して、54年菊池寛賞が授けられた。この間、法政大学講師、日本大学芸術学部教授、大正大学教授を歴任。総評文学賞選考委員を務めるなど、職場作家評も行い、「労働者文学の条件」はこの方面での仕事を結実させた労作として知られる。

出典　日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」（2004年刊）

デジタル版 日本人名大辞典+Plus

久保田正文 くぼた-まさふみ

1912－2001　昭和-平成時代の文芸評論家,小説家。
大正元年9月28日生まれ。昭和21年から短歌誌「八雲」を編集し,22年新日本文学会にはいる。31年小説「花火」を発表。32年より「文学界」の同人誌評を20年余担当,54年小松伸六らと菊池寛賞をうける。著作に「評伝石川啄木」「労働者文学の条件」「正岡子規」「昭和文学史論」など。平成13年6月6日死去。88歳。長野県出身。東京帝大卒。

出典　講談社

367日誕生日大事典

久保田 正文 (くぼた まさふみ)

生年月日:1912年9月28日
昭和時代;平成時代の文芸評論家。日本文芸家協会理事;日本大学教授;大正大学教授
2001年没

出典　日外アソシエーツ「367日誕生日大事典」