久川城跡(読み)ひさかわじようあと

日本歴史地名大系 「久川城跡」の解説

久川城跡
ひさかわじようあと

[現在地名]伊南村青柳 小杖山、小塩 丸山・堂平

伊南川青柳あおやぎ川と滝倉たきくら川が合流する西岸に位置し、南北五〇〇メートル・東西一七〇メートルの舌状に張出した標高六三七メートルの小杖こじよう山上とその南側の堂平どうだいら地区とよばれる河岸段丘上に立地する。三面が崖となり、天然の要害を形成する。上は平坦で、また伊南川の河谷を南北に四里以上見通すことができる恵まれた地にある。中世末、伊南郷を支配した河原田盛次が築き、同氏はここを拠点に伊達政宗に抵抗した。河原田氏は「塔寺長帳」の享徳二年(一四五三)条に「いなんのかわらた」とみえるが、その始祖と経緯は不明な点が多い。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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