乗松巌(読み)ノリマツ イワオ

20世紀日本人名事典 「乗松巌」の解説

乗松 巌
ノリマツ イワオ

昭和・平成期の彫刻家 女子美術大学名誉教授。



生年
明治43(1910)年5月23日

没年
平成9(1997)年5月11日

出身地
愛媛県松山市

学歴〔年〕
東京美術学校(現・東京芸術大学)工芸図案科〔昭和10年〕卒

主な受賞名〔年〕
二科展二科賞〔昭和16年〕,二科展青児賞〔昭和50年〕,二科展文部大臣奨励賞〔昭和55年〕,愛媛県教育文化賞〔平成5年〕

経歴
木彫やブロンズ彫刻などの創作活動を続け、主として二科展で活躍。戦後は女子美術大学で教鞭をとる傍ら、昭和54年二科会理事を兼ね、新しいセメント彫刻の技法を開発した。晩年郷里に帰り、私費を投じて乗松巌記念館“エスパス21”を建設し、地域文化の発展に寄与した。作品松山市立子規記念博物館など愛媛県内各地に展示されている。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「乗松巌」の解説

乗松巌 のりまつ-いわお

1910-1997 昭和-平成時代の彫刻家。
明治43年5月23日生まれ。昭和13年二科展に初入選,16年二科賞をうけ,22年二科会会員となる。28年会員努力賞を受賞。21年より女子美大で指導にあたり,28年教授。35年渡欧。平成9年5月11日死去。86歳。愛媛県出身。東京美術学校(現東京芸大)卒。作品に「自由」「恐怖均衡」(ともに日比谷公園)など。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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