山川 世界史小辞典 改訂新版 「九月三十日事件」の解説
九月三十日事件(くがつさんじゅうにちじけん)
1965年9月30日深夜,インドネシア大統領親衛隊長ウントゥンが,陸軍によるクーデタを防ぐ名目で起こしたクーデタ。スハルトを中心に陸軍は素早くこれを鎮圧し,スカルノ大統領を支える共産党を事件の黒幕と決めつけ,血の弾圧でその勢力を一掃した。同時に反スカルノ運動を展開し,翌年3月その実権を奪取した。この事件に関してはなお未解明な問題が多い。
出典 山川出版社「山川 世界史小辞典 改訂新版」山川 世界史小辞典 改訂新版について 情報