亀の手(読み)カメノテ

デジタル大辞泉 「亀の手」の意味・読み・例文・類語

かめ‐の‐て【亀の手/石蜐】

ミョウガガイ科甲殻類海岸の岩の割れ目などに群生。全長4センチくらい。頭状部は大小の爪状をした石灰質の殻板からなり、柄部は円筒形肉質。満潮時に殻板の間から蔓脚つるあしを伸ばし、餌を集める。

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精選版 日本国語大辞典 「亀の手」の意味・読み・例文・類語

かめ‐の‐て【亀手・石蜐】

  1. 〘 名詞 〙 蔓脚(つるあし)類ミョウガガイ科の節足動物。北海道西南部以南の沿岸に広く分布する。全長三~四センチメートル。外形は亀の前あしに似て、三角形の頭状部とそれを支える肉柄とから成る。頭状部は三〇~三四枚の爪状の殻板で包まれ、肉柄は細かい暗褐紫色の鱗片でおおわれる。海岸の岩礁の割れ目などに肉柄で付着し、殻板の間から蔓状のあしを出してプランクトンなどを捕える。雌雄同体で、ノープリウスと呼ばれる幼生期を過ごす。食用にする地方もある。近縁種にツノカメノテ、トカゲカメノテなど。〔大和本草(1709)〕

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動植物名よみかた辞典 普及版 「亀の手」の解説

亀の手 (カメノテ)

学名Mitella mitella
動物。ミョウガガイ科の海産動物

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