二合(読み)ニゴウ

デジタル大辞泉 「二合」の意味・読み・例文・類語

に‐ごう〔‐ガフ〕【二合】

1合の2倍。→ごう
二官を合わせて一官とする意》平安時代、年給制における年官として、二分官であるさかん一人と一分官である史生ししょう一人との代わりに、三分官であるじょう一人を任命したこと。
二合体」の略。

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精選版 日本国語大辞典 「二合」の意味・読み・例文・類語

に‐ごう‥ガフ【二合】

  1. 〘 名詞 〙
  2. ( 二官を合わせて一官とする意 ) 平安時代以降、年給制によって年官として給される諸国目(さかん)などの二分(にぶ)官一人と諸国史生(ししょう)などの一分官一人との代わりに、諸国掾(じょう)などの三分官一人の任命を申請すること。
    1. [初出の実例]「子男令二合之処、二位宰相中将二合者已以有中納言」(出典:後二条師通記‐寛治七年(1093)二月三日)
  3. ( 「にごうたい(二合体)」の略 ) 花押の様式の一つ。実名の二字の字画一部分ずつを組み合わせて作ったもの。二合の判。〔随筆・貞丈雑記(1784頃)〕
  4. 目下の者、特に父から子に、あるいは主人から従者に宛てた文書で、自署または花押のかわりに書いた文字。
    1. [初出の実例]「二合字事、我より下様下人程の者なんどに仰書すれば、恐申によりて二合と草に書也」(出典:消息耳底秘抄(13C初))
  5. 一合の二倍。

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