五教館跡(読み)ごこうかんあと

日本歴史地名大系 「五教館跡」の解説

五教館跡
ごこうかんあと

[現在地名]大村市玖島

江戸時代の大村藩の藩校跡。玖島くしま城跡北東にある。大村藩主大村氏の別邸であった玖島城内の桜田さくらだ花林かりん軒の地に寛文一〇年(一六七〇)大村純長が藩校として集義しゆうぎ館を創設したのが前身で、諸士に文武を習わせた。元禄七年(一六九四)桜田静寿せいじゆ園と称する庭園が営まれ、同一五年に築山、また泉水を掘って遊園の地とした。寛政二年(一七九〇)九代大村純鎮は桜田屋敷(桜田水神社の傍ら)に新たに講学所として五教館、武術稽古所として治振じしん軒を建立、この両館をもって文武を奨励した。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

仕事納

〘 名詞 〙 年の暮れに、その年の仕事を終えること。また、その日。《 季語・冬 》[初出の実例]「けふは大晦日(つごもり)一年中の仕事納(オサ)め」(出典:浄瑠璃・新版歌祭文(お染久松)(1780)油...

仕事納の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android