五時教(読み)ゴジキョウ

デジタル大辞泉 「五時教」の意味・読み・例文・類語

ごじ‐きょう〔‐ケウ〕【五時教】

釈迦しゃかが1代の50年間に説いた教法を5期に分類した称。中国天台宗の祖智顗ちぎが説いたもので、華厳けごん時・鹿苑ろくおん時・方等ほうどう時・般若はんにゃ時・法華涅槃ほっけねはん時をいう。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「五時教」の意味・読み・例文・類語

ごじ‐きょう‥ケウ【五時教】

  1. 〘 名詞 〙 仏語釈迦一代教説五つの時期的展開として分類した称。光宅寺法雲は、阿含時般若時、維摩時、法華時、涅槃時の五時を説き、天台大師智顗(ちぎ)は、華厳時、阿含時、方等時、般若時、法華涅槃時とする。五時。〔法華義疏(7C前)〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「五時教」の意味・わかりやすい解説

五時教
ごじきょう

釈尊一代の説法年次のうえから5期に分けたもの。慧観,劉きゅう (りゅうきゅう) ,智 顗などの説がある。智 顗の五時八教は最も有名である。 (→五時 )  

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android