五時(読み)ゴジ

デジタル大辞泉 「五時」の意味・読み・例文・類語

ご‐じ【五時】

時刻名称
暦の上でいう、季節五つの変わり目。立春立夏大暑立秋立冬
五時教」の略。

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精選版 日本国語大辞典 「五時」の意味・読み・例文・類語

ご‐じ【五時】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 暦の上で、季節の五つのかわりめ。立春、立夏、大暑、立秋、立冬。〔宋書‐礼志・二〕
  3. ごじきょう(五時教)」の略。
    1. [初出の実例]「設六日之大会。移五時之旧儀」(出典本朝文粋(1060頃)一三・為仁康上人修五時講願文〈大江匡衡〉)
  4. 時刻の名称の一つ。午前のと午後のとがある。〔漢語便覧(1871)〕

いつつ‐どき【五時】

  1. 〘 名詞 〙いつつ(五━)〔ロドリゲス日本大文典(1604‐08)〕

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「五時」の意味・わかりやすい解説

五時
ごじ

仏教用語。釈尊一代の説教年次のうえから5期に分類したもの。 (1) 天台宗においては,『法華経』信解品のたとえにより,華厳鹿苑 (阿含) ,方等,般若,法華涅槃の五時。 (2) 華厳宗では,『華厳経』如来性起品に,日が出て,まず高山を,次に幽谷を,次に平地を照すと説いている文によって,高山 (寅時,午前4時) ,幽谷 (卯時,午前6時) ,食時 (辰時,午前8時) ,禺中 (巳時,午前 10時) ,正中 (午時,正午) の五時とした。天台では,これを順次に前記の五時に配当した。

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