精選版 日本国語大辞典 「五法」の意味・読み・例文・類語 ご‐ほう‥ホフ【五法】 〘 名詞 〙 仏語。① 「楞伽経」にいう、有為、無為の一切の存在にそなわる五つの法。名(みょう)、相、妄想(分別)、正智(しょうち)、真如。五事。[初出の実例]「五法三自性倶空亡、八識二無我双呵遣、階位悉泯、仏不都絶」(出典:八宗綱要(1268)下)② 一切の存在を整理・分類した、心法、心所法、色法、不相応法、無為法の五つ。五位。③ 仏の理智を整理した清浄法界と大円鏡智、平等性智、妙観察智、成所作智の五つ。[初出の実例]「憬興師以二『仏地経』五法一。今名二五智一」(出典:往生要集(984‐985)大文一〇)④ 提婆が説いた妄法としての五つ。[初出の実例]「提婆達多、象頭山にして五法・八支・正道の法を説く」(出典:今昔物語集(1120頃か)一) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例