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提婆 だいばĀryadeva

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

提婆
だいば
Āryadeva

2~3世紀頃の南インドの僧。『百論』を著わしたとされ,片目であったことから迦那提婆ともいわれる。龍樹より学びインド中観派の祖とされる。

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デジタル大辞泉の解説

だいば【提婆】

《〈梵〉Āryadevaの音写》3世紀のインドの仏教哲学者。中観哲学派の祖。ナーガールジュナ(竜樹)の弟子となり、空の理法を説いた。著「百論」「百字論」など。聖天。
提婆達多(だった)」の略。転じて、悪逆な人。また、人をののしっていう語。
「やい、業さらしめ、―め」〈浄・油地獄

出典|小学館
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世界大百科事典 第2版の解説

だいば【提婆】

3世紀ころのインド大乗仏教の哲学者。生没年不詳。サンスクリット名をアーリヤデーバĀryadevaという。南インドまたはスリランカの出身で,中観派の祖竜樹の弟子となり,空観の思想を宣揚した。その思想的特徴は,破邪の強調にあるとされ,激しく小乗や外道(仏教以外の宗教,哲学)を批判したため,ついには外道によって斬殺されたという。著作には《四百論》《百論》《百字論》があるが,《智心髄集》という仏教綱要書は提婆に帰せられるものの,後代の作である。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

提婆
だいば

2~3世紀ころのインドの仏教哲学者。原名はアーリヤデーバryadeva。聖提婆ともいう。セイロン島の王の子として生まれたが、王位を捨てて出家し、南インドで龍樹(りゅうじゅ)(ナーガールジュナ)の弟子となった、という。大乗仏教、とくに師の説く空(くう)の思想を究め、のち4~5世紀ころに形成された中観(ちゅうがん)学説の基礎を定めた。主著『四百論』には、空の哲学を展開し、当時の仏教内外の諸思想を批判している。そのほか『百論』『百字論』があるが、他学説を鋭く論破したため、恨まれて暗殺された、と伝える。[瓜生津隆真]

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