井上 良馨(読み)イノウエ ヨシカ

20世紀日本人名事典 「井上 良馨」の解説

井上 良馨
イノウエ ヨシカ

明治・大正期の海軍大将・元帥,子爵



生年
弘化2年11月2日(1845年)

没年
昭和4(1929)年3月22日

出生地
薩摩国鹿児島城下(鹿児島県)

経歴
文久3年薩英戦争に参加して重傷。明治元年維新戦争に春日2等士官で従軍、幕艦・開陽と阿波沖で海戦。3年函館攻略に参加。4年海軍中尉、のち大尉、少佐昇進。8年雲揚船長となり、朝鮮江華島付近で停泊中に砲撃され、陸戦隊を上陸させた(江華島事件)。11年清輝船長として欧州巡視。日清戦争では西南艦隊長官、34年大将。日露戦争には横須賀鎮守府長官として参戦。40年子爵、44年元帥。海軍薩摩閥の長老。1代華族論を唱え、襲爵を辞退した。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android