日本歴史地名大系 「井上本庄」の解説
井上本庄
いのうえほんしよう
紀ノ川北岸の河岸段丘上にあった荘園で、
とあり、当庄のことではないかと思われるが、ほかに関係史料を得ない。摂関家領寄
」と記される。明徳三年(一三九二)一〇月日付高野山金剛峯寺寺領注文写(「阿波国徴古雑抄」所収興山寺文書)に「長田庄下司職丹生社領」は当知行と記されるが、応永七年(一四〇〇)正月一八日の同寺領注文(勧学院文書)には「井上本庄西塔領並下司職丹生社領」はともに不知行となっている。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報