井上武吉(読み)イノウエ ブキチ

20世紀日本人名事典 「井上武吉」の解説

井上 武吉
イノウエ ブキチ

昭和・平成期の彫刻家



生年
昭和5(1930)年12月8日

没年
平成9(1997)年9月26日

出生地
奈良県宇陀郡室生村

学歴〔年〕
武蔵野美術学校彫刻科〔昭和30年〕卒

主な受賞名〔年〕
中原悌二郎賞(第22回)〔平成3年〕「my sky hole91-6」,吉田五十八賞(第17回)〔平成4年〕,芸術選奨文部大臣賞(第45回 平6年度),本郷新賞(第9回)〔平成11年〕「my sky hole97-2」

経歴
昭和30〜31年自由美術協会会員。33年櫟画廊などで個展。37年現代日本美術展で優秀賞受賞。38年サンパウロ・ビエンナーレ展に出品。その後、第6回現代日本美術展、第8回日本国際美術展でそれぞれ優秀賞。42年アントワープ国際彫刻展に出品。同年靖国神社境内の「慰霊の泉」、フジテレビのモニュメントなど制作。44年箱根・彫刻の森美術館、49年伊東・池田20世紀美術館設計、EXPO’70の広場の設計管理など担当。48年からベルリンで制作活動を続け59年帰国。以後、代表作シリーズ「my sky hole」(マイ・スカイ・ホール=天をのぞく穴)を制作。50〜51年武蔵野美術大学教授。環境芸術で先端的な業績を残した。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

百科事典マイペディア 「井上武吉」の意味・わかりやすい解説

井上武吉【いのうえぶきち】

彫刻家。奈良県生れ。武蔵野美術学校卒業。1955年―1960年自由美術家協会に出品。1963年サン・パウロ・ビエンナーレに出品。1974年―1979年滞独後,1984年まで滞仏。伊東市の池田20世紀美術館の設計なども手がけるが,モニュメントに秀作が多い。代表的なシリーズに《マイ・スカイ・ホール》がある。1996年作品集《井上武吉》を刊行
→関連項目池田20世紀美術館

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デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「井上武吉」の解説

井上武吉 いのうえ-ぶきち

1930-1997 昭和後期-平成時代の彫刻家。
昭和5年12月8日生まれ。鉄や石を素材とした環境彫刻で知られる。昭和54年「溢れるNo.8」で第1回ヘンリー・ムーア大賞展優秀賞。56年から「my sky hole」シリーズを連作。彫刻の森美術館や池田20世紀美術館の建築設計も手がけた。平成3年中原悌二郎賞,4年吉田五十八賞。平成9年9月26日死去。66歳。奈良県出身。武蔵野美術学校(現武蔵野美大)卒。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

367日誕生日大事典 「井上武吉」の解説

井上 武吉 (いのうえ ぶきち)

生年月日:1930年12月8日
昭和時代;平成時代の彫刻家。武蔵野美術大学教授
1997年没

出典 日外アソシエーツ「367日誕生日大事典」367日誕生日大事典について 情報

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