井上道節(読み)いのうえ どうせつ

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「井上道節」の解説

井上道節 いのうえ-どうせつ

1646-1720* 江戸時代前期-中期の囲碁棋士。
正保(しょうほ)3年生まれ。本因坊道策入門元禄(げんろく)3年井上家の跡目養子となり,10年4世井上因碩(いんせき)を名のる。本因坊道知の後見役をつとめた。宝永5年名人,7年碁所。後世,名人因碩といわれた。享保(きょうほう)4年12月7日死去。74歳。美濃(みの)(岐阜県)出身本姓は桑原。編著に「発陽論」など。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の井上道節の言及

【本因坊】より

…江戸時代,幕府の扶持(ふち)を受けた囲碁家元4家の筆頭。京都寂光(じやつこう)寺の塔頭(たつちゆう)〈本因坊〉の僧算砂(本因坊算砂)を祖とする。4世道策(本因坊道策)は布石理論をひっさげて近代碁の基礎を築き,無敵の5世道知とともに本因坊家の優位を不動のものとした。9世察元は時の6世井上春碩(しゆんせき)因碩(1707‐72)と名人位を争い,紛争をきわめた争碁に勝ち念願の名人となり,本因坊家中興の祖といわれる。…

※「井上道節」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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