日本歴史地名大系 「井村城跡」の解説 井村城跡いのむらじようあと 島根県:那賀郡三隅町井野村井村城跡[現在地名]三隅町井野寺床(てらどこ)山(一四〇メートル)にある。周辺には市場(いちば)・笹が谷(ささがたに)・石浦(いしうら)・久根郷(くねごう)・大口(おおぐち)などの小字が残り、一帯を殿河内(とのごうち)と称した。北西部は断崖と井川(いかわ)川に守られ、南東の県道側大手には五つの郭を備え、東側斜面には畝形阻塞が施されている。城主の井村氏は三隅氏の一族で、元亨―元弘(一三二一―三四)の頃に三隅惣領家三代兼盛から井村を譲られた子息兼冬が井村氏を称したとされる(以上「三隅町誌」)。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by