京ヶ森(読み)きようがもり

日本歴史地名大系 「京ヶ森」の解説

京ヶ森
きようがもり

北上山地の最南端、中・古生代の粘板岩・砂岩層からなる石巻東部山地にあり、標高二八一メートル。北西上品じようぼん山、北東硯上けんじよう山が連なり、真野まの水沼みずぬま沢田さわだの三集落を結ぶ位置にある。平安中期に安倍貞任がここに経塚を造営したという伝説から、経ヶ峰の別称も残る。山頂古館跡について、「真野村安永風土記」は「京森館 高百六拾間 南北四拾間 東西三拾八間 右御館主安倍貞任之由申伝候処、年月相知不申候、当時ハ此山北東ハ当村大動・物見峠山続ニ而、南ハ当郡沢田村一盃清水・百間長屋・大蛇森・折立・苔浦、西ハ当郡沼津村出櫓嶽等三ケ村入合御座候、当時ハ山ニ成候事」とみえる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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