京上(読み)きょうじょう

精選版 日本国語大辞典 「京上」の意味・読み・例文・類語

きょう‐じょう キャウジャウ【京上】

〘名〙
① (━する) 中世京都にのぼることをいう。京のぼり。上洛
玉葉‐寿永二年(1183)一一月二日「伝聞、頼朝去月五日出鎌倉城、已京上宿旅館、及三ケ夜
高野山文書‐正応四年(1291)九月一八日・神野庄総追捕使代国高請文「近夫并京上」
③ (━する) =きょうしん(京進)
晴富宿禰記‐文明一〇年(1478)一一月二四日「彼斎藤荷物京上之時押置之

きょう‐のぼり キャウ‥【京上】

〘名〙 昔、地方から都であった京都へ行くこと。上洛。⇔京下り
今昔(1120頃か)一九「而る間、守既に任畢(は)て京上(のぼり)しぬ」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の京上の言及

【東祖谷山[村]】より

…中央部を西流する祖谷川の両岸と山間傾斜地に集落が散在し,耕地は非常に少ない。中心集落は京上(きようじよう)。1920年に祖谷川沿いに道路が開通するまでは,吉野川沿岸の辻へは水ノ口峠,加茂へは落合峠,桟敷(さじき)峠,貞光へは小島(おしま)峠を越えて行かねばならなかった。…

※「京上」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android