京壁(読み)きょうかべ

日本大百科全書(ニッポニカ) 「京壁」の意味・わかりやすい解説

京壁
きょうかべ

京都を中心に発達した土壁上塗り技法の総称。西京壁(さいきょうかべ)とよぶこともある。京都は数寄屋(すきや)建築発祥の地で、これに用いる土壁上塗りの材料もおのずからこの付近から求められ、磨大津、土物砂壁水ごねなどの高級な技術が生まれた。京都で得られる著名な色土には、茶褐色の聚楽土(じゅらくつち)(聚楽第址(し)を中心とする地区)、黒色の九条土(京都市南郊)、黄色系の稲荷(いなり)土(伏見(ふしみ)稲荷大社南東方地区)などがあるが、市街化の進行によって稲荷土以外の採掘は困難になっている。最近は繊維壁材などの工場製品により京壁に倣った仕上げを得ている。

[山田幸一]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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