砂壁(読み)スナカベ

デジタル大辞泉 「砂壁」の意味・読み・例文・類語

すな‐かべ【砂壁】

色砂などで上塗りをした壁。床の間などに用いる。

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精選版 日本国語大辞典 「砂壁」の意味・読み・例文・類語

すな‐かべ【砂壁】

  1. 〘 名詞 〙 色砂または光沢のある砂を混ぜて上塗りした壁。床の間などに用いる。
    1. [初出の実例]「砂壁や針で書てもはつ暦」(出典:俳諧・文政句帖‐七年(1824)一二月)

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「砂壁」の意味・わかりやすい解説

砂壁
すなかべ

色砂(いろすな)を糊(のり)液で練った上塗りで、主として土壁(つちかべ)に対して使用される用語。色砂は天然砂または砕石、あるいはそれらを着色ないし焼成したもののほか金属粉、色ガラス粉、貝殻粉なども用いられる。糊材には海藻フノリツノマタなど)の煮沸液、デンプン糊が古くから使用されているが、最近は合成樹脂を用いることもある。従来は色砂と糊液を現場で練り合わせていたが、現在では粉末糊をあらかじめ色砂と混合しておき、現場では水のみを加えれば練合せ可能な製品(繊維壁材)もある。土物砂壁に比し好みの色の出せる特徴はあるが、経年変化による糊の劣化がおこれば色砂は剥落(はくらく)する。この点、土物砂壁水ごねに比べれば耐久性ははるかに劣る。

[山田幸一]

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リフォーム用語集 「砂壁」の解説

砂壁

色砂を糊液で練った上塗りで、主として土壁に対して使用される。色砂は天然砂または砕石、あるいはそれらを着色ないし焼成したもののほか、金属粉、色ガラス粉、貝殻粉なども用いられる。

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