日本大百科全書(ニッポニカ) 「京広線」の意味・わかりやすい解説
京広線
けいこうせん / チンコアンシエン
中国、北京(ペキン)―広州(こうしゅう)間の鉄道名称。延長2324キロメートル。保定(ほてい)、石家荘(せきかそう)、安陽(あんよう)、鄭州(ていしゅう)、信陽(しんよう)、武漢(ぶかん)、岳陽(がくよう)、長沙(ちょうさ)、株洲(しゅしゅう)、衡陽(こうよう)、郴州(ちんしゅう)、韶関(しょうかん)などの諸都市を経由して、中国を南北に貫く幹線鉄道の一つ。全線複線化されている。ベルギーからの借款による京漢鉄道(北京―漢口(かんこう)間、1906年全線開業)、イギリスからの借款による粤漢(えっかん)鉄道(武昌(ぶしょう)―広州間、1936年全線開業)を前身とする。中華人民共和国成立後、施設の改良が行われ、複線化が推進され、また武漢長江大橋の開通(1957)によって、京漢、粤漢両線が結ばれた。
[青木栄一・青木 亮 2019年4月16日]