日本大百科全書(ニッポニカ) 「株洲」の意味・わかりやすい解説
株洲
しゅしゅう / チューチョウ
中国、湖南(こなん)省東部、湘江(しょうこう)中流に沿う地級市。4市轄区と株洲、攸(ゆう)、炎陵(えんりょう)、茶陵(さりょう)の4県を管轄し、醴陵(れいりょう)市の管轄代行を行う(2016年時点)。人口396万1000(2014)。1951年、湘潭(しょうたん)県の一部を分離して設置され、1956年地級市に昇格した。京広線、滬昆(ここん)線(上海(シャンハイ)―昆明(こんめい))、武広高速鉄道(武漢(ぶかん)―広州(こうしゅう))が交差する湖南省の鉄道交通上の重要な中枢である。しかも、自動車道が四方に延び、湘江の水運もあって交通に便利なところから、工業および農業製品の集散センターの役割を果たしている。工業には、冶金、機械、化学工業などの重化学工業のほか、紡績などの軽工業もある。
[河野通博・編集部 2016年12月12日]