京紅(読み)きょうべに

精選版 日本国語大辞典 「京紅」の意味・読み・例文・類語

きょう‐べにキャウ‥【京紅】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 京都特産の口紅。また、そのような色。上品な色とされた。
    1. [初出の実例]「其の水引には京紅(キャウベニ)が濃く塗ってあるので」(出典ごりがん(1920)〈上司小剣〉二)
  3. 絹織物一つ。京都で染めた紅絹(もみ)をいう。
    1. [初出の実例]「専ら西陣と云所にて織之。又水性清潔なるが故に染物に宜しく特に京紅と称して紅染最上とす」(出典:随筆守貞漫稿(1837‐53)一七)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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