京黒紋付染(読み)きょうくろもんつきぞめ

事典 日本の地域ブランド・名産品 「京黒紋付染」の解説

京黒紋付染[染織]
きょうくろもんつきぞめ

近畿地方、京都府の地域ブランド。
京都市及びその周辺地域で生産された黒紋付染を施した絹織物婚礼のときに着る黒留袖葬儀のときに着る喪服などを黒色に染める伝統技術を黒紋付染という。17世紀初頭に技術の確立をみたとされる。黒染技法には、引染浸染の2種類があり、黒留袖など模様のある場合は引染で染色、喪服など無地の場合は浸染で染められる。深みのある黒色が特徴。1979(昭和54)年8月、通商産業大臣(現・経済産業大臣)によって国の伝統的工芸品に指定。2007(平成19)年1月、特許庁の地域団体商標に登録された。商標登録番号は第5020347号。地域団体商標の権利者は、京黒紋付染協同組合連合会。

出典 日外アソシエーツ「事典 日本の地域ブランド・名産品」事典 日本の地域ブランド・名産品について 情報

デジタル大辞泉プラス 「京黒紋付染」の解説

京黒紋付染

京都府京都市を中心に生産される黒紋付染を施した織物。17世紀初頭に確立されたとされる。国の伝統的工芸品に指定されている。

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