日本大百科全書(ニッポニカ) 「人民短歌」の意味・わかりやすい解説 人民短歌じんみんたんか 短歌雑誌。1946年(昭和21)2月から49年9月、新興出版社発行。通巻43号。第二次世界大戦中に弾圧を受けた『短歌評論』のメンバーが中心となり、民主的文学団体として新日本歌人協会が結成され、その機関誌として刊行された。総合誌的編集が行われ、歌壇にさまざまな問題提起がなされたが、朝鮮動乱の社会的変動の影響を受けて停滞し、終刊。機関誌としては『新日本歌人』と改題され継続。代表は渡辺順三。ほかに中野菊夫、佐々木妙二、赤木健介(けんすけ)、坪野哲久(つぼのてっきゅう)、山田あき、小名木綱夫(おなぎつなお)ら。[水野昌雄] 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例