人法(読み)ニンボウ

大辞林 第三版の解説

にんぼう【人法】

〘仏〙
人とその人の説いた教え、あるいは受けた教え。
意識や感情のあるものとないもの。人間と存在。人と法。

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精選版 日本国語大辞典の解説

じん‐ぽう【人法】

〘名〙
① (:ポフ) 人と仏。にんぽう。
② (:パフ) 人間の法。人の守るべき道。
※浄瑠璃・浦島年代記(1722)三「ええ、人法(ジンホウ)に背きし世忰が噂、聞く耳もけがるる」
③ (:パフ) 人に関する法。一四~一五世紀のイタリアで、人に関する法規は、人がどこに行ってもその人に追随して適用されるべきものとされ、属地的効力だけをもつ物法に対するものとして用いられた。→属人法

にん‐ぼう ‥ボフ【人法】

〘名〙
仏語。人と教え。または教えを説く人ないし受ける人と、説かれた教え、ないし学ばれる教え。〔法華義疏(7C前)〕
② 仏語。人と法。一切有情を人といい、一切非情を法という。五蘊(ごうん)の和合からなるものは人、五蘊は法。
※塩山仮名法語(1387頃)一「実相を証すれば人法もなし」
③ 衆生のすすむべき道。
※四座講法則(鎌倉末)羅漢和讚「天上人中普ねくも、人法守る誓ひあり」

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世界大百科事典内の人法の言及

【条例理論】より

…ある都市の条例はその都市の域外にも及ぶか,みずからの域内にある他の都市の臣民をも拘束するか,こうした形で議論が始まり,条例の性質や目的を基準に,それが人・物そのいずれに関するかによって,あるいはみずからの臣民である限り域外にあっても適用されるとか(属人的域外適用),みずからの領域内にのみ適用範囲が限定されるが他の都市の臣民にも及ぶ(属地的域内適用)とか論じられた(バルトルスなど)。のちこれは人法statuta personaliaおよび物法statuta realiaのカテゴリーでとらえられ,双方の性質をもつかいずれとも決めがたいものは混合法statuta mixtaとされて適用関係では物法と同様に扱われるようになり(ダルジャントレ(1519‐90)),ここに法を3種類に分ける理論が完成した。その後,この理論は都市法のみならず広く地方慣習法やより普遍的な法律についても一般化された。…

【属人法主義】より

…フランク王国の時代においては各人はその属する部族の法に従って生活しており,相異なる部族の者との間の法的紛争においては各自の属する部族の法を明らかにする〈法の宣言〉により問題が解決されていた。これがいわゆる部族法時代であり,人の属する法に従っていたので属人法主義の時代とよばれる。その後は部族の法ではなくいずれかの領域の法が中心となり,この意味での属人法主義は消滅したが,人種・宗教等により法を異にする人的集団の間の法抵触については人際法の形でその影響が残存している。…

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出典|株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について | 情報

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