人間の科学(読み)にんげんのかがく(その他表記)science of man

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「人間の科学」の意味・わかりやすい解説

人間の科学
にんげんのかがく
science of man

科学的な方法で人間存在を実証的,経験的,全体的に把握しようとする考え方。特に第2次世界大戦後のアメリカにおいて社会学文化人類学心理学が中心になり,経済学歴史学などの隣接諸科学と協力して人間や社会を総合的に研究しようとする動きが高まった。 R.リントンは『世界危機における人間科学』 The Science of Man in the World Crisis (1945) のなかでその構想を提唱した。また,より古くはサンシモンの「人間科学」から A.コントの「社会学」にいたる系譜がある。

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デジタル大辞泉プラス 「人間の科学」の解説

人間の科学

中山書店発行の著作共編杉靖三郎、石田周三、宮城音弥、川島武宜、加茂儀一岸本英夫増谷文雄湯川秀樹。1955年~1956年刊行。全6巻。1956年、第10回毎日出版文化賞受賞。

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