仁堀西村(読み)にぼりにしむら

日本歴史地名大系 「仁堀西村」の解説

仁堀西村
にぼりにしむら

[現在地名]吉井町仁堀西

村の北には標高約二五〇―三〇〇メートルの山々が連なり、西勢実にしせいじつ村に接する。村内を北から南東に流れる上連じようれん川に沿って平地が広がる。村のほぼ中央を南北福渡ふくわたり道が通り、山間を西進して西勢実村に至る。

慶長九年(一六〇四)検地帳(吉井町役場文書)によれば田方二四町三反余・高三九一石余。同一〇年備前国高物成帳(備陽記)では仁堀庄に西村とみえ、寛永備前国絵図では仁堀西村として高四四三石余。「備陽記」にはつづら山・下恩地・江下えげが載る。同書によれば田畠二四町一反余、家数三九・人数二六五、ほかに加茂(現鴨神社)社領一五〇石、池一一。文化年間の「岡山藩領手鑑」には枝村秋久あきふさ布施谷ふせのたに(現秋久・布勢谷)が載る。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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