仁比山神社(読み)にいやまじんじや

日本歴史地名大系 「仁比山神社」の解説

仁比山神社
にいやまじんじや

[現在地名]神埼町大字的字仁比山

仁比山集落の北部、城原じようばる川の東岸にある。古くは日吉ひえ神社とよばれ、山王さんのう社とも称した。主神は大山咋神。神紋は剣菱。旧県社。

神宮寺であった仁比山護国寺の由緒書によると、承和一一年(八四四)慈覚が唐より帰朝の際この地で一千座の護摩を修め、閼伽井を掘って明星水と名付けた。その時土中から「日吉宮」(宗社は比叡山下の日吉神社)と書いた額を掘り出し仁明天皇に奏上、仁明の「仁」と比叡山の「比」を合わせて仁比山の勅号を賜ったという(→仁比山村

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報