今村新吉(読み)イマムラ シンキチ

20世紀日本人名事典 「今村新吉」の解説

今村 新吉
イマムラ シンキチ

明治〜昭和期の精神医学者 京都帝国大学教授。



生年
明治7年11月(1874年)

没年
昭和21(1946)年

出生地
石川県金沢市

学歴〔年〕
東京帝大医科大学〔明治30年〕卒

学位〔年〕
医学博士〔明治37年〕

経歴
大学院で研究した後ウィーン留学、オーベルシュタイナー教授の下で大脳生理の実験的研究を進めた。京都帝大教授に任命されて帰国。昭和9年退官するまでの間、精神病理学関係の研究を推進、論文喜劇妄想」で妄想性精神病についての独創的な見解を示し、ヒステリー、神経病理学などについて優れた業績をあげた。京大に精神医学教室を創設し、精神病理学研究の先駆的役割を果たした。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「今村新吉」の解説

今村新吉 いまむら-しんきち

1874-1946 明治-昭和時代前期の精神医学者。
明治7年11月15日生まれ。今村有隣(ゆうりん)の長男。ウィーン留学後京都帝大教授となり,精神医学教室を創設。妄想性精神病,神経症など精神病理学の研究で知られた。没後「精神病理学論考」が刊行された。昭和21年5月19日死去。73歳。石川県出身。帝国大学卒。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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