知恵蔵 「介護保険の対象拡大」の解説 介護保険の対象拡大 介護保険の保険料を払う被保険者とサービスを受ける受給者の対象年齢を引き下げること。介護の普遍化、介護の一元化などともいう。現在、介護保険の保険料は40歳以上の人が払っているが、これを例えば20歳以上にするなど若い人からも負担を求め、一方、介護サービスは65歳以上の高齢者となっているが、これを障害者や難病者など若年で介護を必要とする人たちにも拡大しようという構想。介護保険の創設当初から議論があり、障害者福祉で導入された支援費制度が行き詰まったこともあって検討された。2005年の介護保険の見直しでは、若者への保険料負担の拡大などで抵抗が強く、介護保険法改正には法律の附則で、09年度をめどに所要の措置を講じる、とされた。 (梶本章 朝日新聞記者 / 2007年) 出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報 Sponserd by